内容説明
僕・井上が元同僚の相川に誘われ高円寺のボロビルの一室にて始めた、その名も“アイ探偵事務所”。ところが「求める『犯罪の美学』を為しえる犯罪者が現れないから」―悩ましげな溜息をつきながらワガママな台詞を言う相川のせいで未だ依頼はゼロ。そんな事務所の扉をノックするのは、理由ありげな人物ばかり―?美貌の未亡人、東大卒のエリート検事、保険屋の調査員…ボロビルの一室を訪ねてた様々な人物の話から、名探偵・相川が導き出す答えとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
schizophonic
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『アイ探偵事務所』という名にした理由が「イエローページで一番最初に載るように」で、おまけに、探偵役が「相川」で、助手が「井上」で、最初の依頼人は「上田」とくれば、ミステリ読みとしてはニヤリとせずにはいられなく(後者は意図して似せたものではなさそうだが)、なにげに「数字錠」の話題にも触れているのも納得がいく。連作短編集で、本編と番外編で構成されており、本編では依頼を解決する。推理の筋道には飛躍があり、相川がプロットの説明役と化している点は気になるが、ヒネリを効かせた筋で読ませるものとなっている。
とうは
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実は、やっぱり相川さんって凄い人なんですね(笑)ただのぐうたらじゃないんだと(笑)あんなに頭がきれて、事件の謎をあっさり解き明かすのに、万年あの状態の探偵事務所なのはなんかもったいない。井上くんが気の毒;そして彼は人が良すぎる(笑)やはり相川さんは井上くんのことをすごく大事にしていて好きなんだと、言葉の端々に感じるんですが!(笑)最後の相川視点のお話では特にそう思いました。やっぱそういう視点で読んじゃいます(爆)それならもっと楽しめるのになぁとwwあ、あと井上くんの名前は何なんだろう…。2010/09/15
M a i n *゚
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続編出てほしい。
旅猫
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この話好きだったのですが、続編はでないんでしょうかね。皆に愛されるヒロイン井上くんが可愛かったのに。 ここから分離していくのが「オカルト探偵」シリーズなのでしょうか(美貌の探偵とその助手の主人公という構図)。2009/01/11