内容説明
血と炎に染められた地獄のヴィジョンの中で、無垢な少女は、涙し、聴いた。空から降り立った、まばゆい光が語る、魂の光景を…。一世紀もの間、ヨーロッパが封印してきた“ファティマ第三の予言”とは?歴史ミステリの叙事詩人スティーブ・ベリーが解き放つ“もうひとつの黙示録”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sobbit
3
ドラマSPECで「ファティマ第三の予言」を知り、遠い国の宗教のミステリーとして興味があった。図書館でこの本のタイトルを見てから約2年ほど経過しやっと読了(本がね…分厚い…)。ダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズが好きな人はきっと好きなはず。あれに比べると話の展開がやや遅く感じるかも。でもこの本作は丁寧に描かれた人物描写があるからこそのストーリーなので最初の90ページは我慢して読んでみてほしい!!絶対に面白いので!!!2020/12/09
こみっく
1
のほほんとしたミッチナーと、人物造形が浅いために行動が突飛にしか感じられないカテリナにいらだったりしたものの、自分の知らない世界の興味深い話に引き込まれた。権力を手にするためには手段を選ばない人間がいる一方で、良識的な人物もそれ以上にいたのが救われた。現在の法王が112人目だとするとマラカイの予言は的中しなかったのか。いやペテロが名乗られなかったにしても「恐るべき裁き主があらゆる人を裁く」は、これからなのかもしれない。ファティマよりそちらの方が気になってしまった。2018/10/30
tsuitsui
1
日本人には理解しにくいのですが、カトリックというものは大きな存在なのだと改めて思いました。2000年続いている組織はすごいですよね、 闇も光もかかてえているのでしょうが。。。 話自体はこれでもかというくらい演出しすぎていてキリスト保守系の人が読んでいて怒りそうな話だと思いました。 謎ときと同時に教会になんらかの変革の期待をみんな抱いているのだと思いました、現実を見ると南米初の教皇が選ばれたり。少しずつですが変わってきているのが面白いですよね。2013/07/17
ばな
1
ストーリーはなかなか楽しめました。ファティマ第3の預言(予言ではなく預言では?)が既に公開されていたとは知りませんでした。赦しの教えの筈なのに悪玉役が全然赦してもらえないオチですね。作者殿はカトリックなのでしょうか? 不合理でも受け入れて信じるのが宗教ですが、聖母信仰は後付けの協議ですから、聖母が現れる奇跡って、私にはどうも納得できないのです。2011/10/16
かめも
0
宗教と人間。組織なれば闘争が生まれる。2016/04/22