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内容説明
普通の高二男子、久遠久は、ある日幼なじみの桂木駒子の異変に気づく。全身に不気味な式神の刺青をまとった駒子は、夜鳥子と名乗る中世の女陰陽師の霊とともに、同級生や先生に取り憑いた鬼たちと1人で戦っていたのだった。駒子と一緒に戦うことを決意する久遠。倒す鬼は5匹。期限は1週間。2人は鬼を倒しきることができるのか!?「俺の屍を越えてゆけ」等でおなじみの鬼才ゲームデザイナー桝田省治が初めて書き下ろす、妖艶な伝奇アクション。
著者等紹介
桝田省治[マスダショウジ]
ゲームデザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
龍田
4
プレイしたことはないが、俺の屍を越えていけの外伝的な小説。封印の解けた鬼を斬るため女子高生、駒子の身体に取り憑いた夜鳥子。一週間の出来事だからかテンポ良く読めた。関係ないが女の子の背中に女郎蜘蛛の入墨は谷崎潤一郎っぽいな。2022/05/15
零崎夢織
3
月曜に猫の化け物に追われ。火曜は蟲と闘い。水曜日は秋なのに満開の桜の木と格闘し。木曜日は透明になる虎と戦い。金曜日には机や椅子、更にグランドピアノに喧嘩を売られ。土曜日は傀儡使いと勝負する。そんなお話。 一週間で立て続けに起きた怪異を解決する話。それなりに楽しめました。 2015/08/14
考えない人
1
夜鳥子と名乗る陰陽師の霊に取り憑かれた少女・駒子が現代に蘇った五匹の鬼と戦う話。ゲームデザイナーである著者が初めて書いた小説ということで、ゲーム風の構成になっている。各章に一体ずつ敵が登場し、それがゲームのステージに見立てられているわけだが、鬼に取り憑かれた宿主を見つける→鬼を倒すまでの流れが型にはまりすぎていて、キャラクターを操作できない読み物としては退屈だった。場面転換や構成もゲーム寄りになっていてところどころ読みにくい。随所に見られるエログロ描写は著者の持ち味らしく、なかなか読みごたえがあった。2020/07/26
シロツメ
1
俺屍2ではメインヒロイン扱いな彼女の原点的小説ですが、やはりこれが出てから俺屍2が出るまで期間が開いているだけあり、印象もかなり違うかと………設定はともかく単体の小説としては学園退魔モノとして楽しく読めました。2015/10/29
tomo1500
1
序盤はいまいち乗れないとかたまに視点が混ざって誰目線だか分かりにくいとか悪いところに目がついたけど、さばえの主のアクションパート辺りから面白くなってきてあとはガッツリ世界観に引き込まれた。話の展開も上手いし(お約束ではあるけれど)エロとネタを取り入れての厨二要素のバランスも良かった。キャラも結構好きだったな。傀儡渡りの話のオチも流れとしては良かったと思うので初小説にしては優秀な部類に入るんじゃないかこれ?あと「無敵のFカップ」って言葉の響きは素敵だと思いました。2010/03/17