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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
72
ボブ・ディランの曲名から名付けられたタイトル通り全ての短篇がコーヒーと共にふわりと香り立ち、不思議でどこか懐かしく愛おしい。登場人物それぞれの背景をあまり語らないからこそ其処にそれまでの人生が揺蕩い、読者の歩んできた人生から想起させる場面と融合させることで懐深い作品になり、ほろ苦さが独特な余韻となって沁み入る。ファンタジーでありながら現実と並行するように全ては分からないままに閉じられていき、幸せも哀しみも幻のように儚く優しい。2021/11/16
nemuro
52
「2006年11月6日初版3刷発行」。根室時代、2007年5月「伊沢書店」(2008年7月に閉店)での購入。ジュゲムに「書店の書架の最上段に3巻だけが1冊あって読んでみたら胸に刺さるものを感じ1巻(本書)と2巻も取り寄せてもらった」旨、投稿があった。ブログを始めて1年。「N市のI書店」などと書いていたのだがバレバレ。ある日、レジで奥様から「ブログいつも拝見しています」と囁かれ、甚く恐縮したものである。「月刊コミックビーム2004年2月号~2005年2月号に掲載の12篇」。16年の時を経て嬉しい再会である。2023/05/21
S.Mori
33
コーヒーをテーマにした短編集。ほろ苦く優しくて、感傷的な短編ばかりで非常に好みでした。デフォルメが効いて童話の挿絵のような絵も気に入りました。両親が別れて暮らしている男の子の話「バビロン再訪」のような話を読むと、じーんとします。ひさしぶりに会ったお父さんは、彼を古本屋街と喫茶店に連れて行きます。そこで飲んだコーヒーの味は、彼にとって忘れられないものになったでしょう。2020/08/17
り こ む ん
25
一杯の珈琲からを読んでたら、再読。失敗したぁ…休みの日に珈琲片手に読むんだった!2015/10/05
り こ む ん
20
甘くもなく。苦いだけでもなく。なんの特別な事もないのだけど、しっかり旨味がある。人生ってこんな感じ?寂しげで、切ないのだけど、どことなく暖かみもあったり、ほっとしたり。珈琲ってこんな感じ?珈琲の香り漂う。人生の一幕。日常もあれば、非日常もあり。美味しい珈琲を片手にシミジミと読みたい漫画だ。2013/10/31