内容説明
ひたすら権力闘争と他への憎悪に生きる邪悪な種族ダークエルフ。陰謀、裏切り、無慈悲な虐殺こそを美徳とする彼らがつくった悪の地下都市に、善なる魂をもって生まれてしまったラヴェンダー色の瞳の少年がいた…。天才的な剣と魔法の才能を持つその少年の名はドリッズト。肉親や仲間の残忍な真の姿を知った彼の苦悩、常に命をつけ狙われる学院生活、そして地下都市一の剣匠である実父との死をかけた対決などを描く、スリリングな第1巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
洋書好きな読書モンガー
14
ドリッズト主人公の10冊ほどの中で時系列で1作目(原題Homeland)。原書を読もうと思ったけど安田均さん監修ならおかしな訳は無いかなと読む。1974年発表のTRPGダンジョンズ&ドラゴンズ(RPGロールプレイングという言葉を発明したテーブルゲーム)の世界を元に多くの作家が本を書いているけどドラゴンランス戦記(本棚にあった、兄が買ったのか)と並ぶ作品。2003年発売のこのシリーズはハリーポッターの大成功に二匹目のドジョウを狙ったのか子供向けだけど開幕から大虐殺と裏切りのR15仕様😳大人向けだね。2024/12/12
そら
5
悪しきダークエルフの世界に、善の心を持って生まれたドリッズトの旅立ちの物語。混沌とした世界に苦悩するドリッズト。 アンダーダークへと旅立ったドリッズトが、第二部でどう成長していくのか楽しみ。2016/01/30
Y
4
面白かった。中盤冗長だなぁ感じるところはあったが、終盤で一気に面白くなった。図書館の児童書のところに置いてあったけど、内容からしても児童書らしくないと思う。絶版していて電子書籍もないのだが、続編のシリーズも含めて是非とも再販(難しいのなら電子書籍だけでも)して欲しい。児童書が難しいのなら一般書籍でもいいので。てか、この著者の作品全部にそう思う。ドラゴンランスは電子書籍あるのに…2024/02/18
宙庭隼人
4
何回読んでもイイ。同じゲームの世界を舞台にしたドラゴンランスより、ファンタジー小説として楽しめる。何より、主人公ドリッズトが素敵。彼が戸惑いながらも歩んでいく姿が健気。戦闘シーンも飛ばすことなく読んでしまう。
紺
3
他者を欺き、正義の名の下に悪を行うドロウ(ダークエルフ)のドゥアーデン家第二皇子として生まれたドリッズト 彼は生粋であり剣匠であるザクネルフィンに育てられた純粋な心と、 一族繁栄のために手段を選ばぬ周囲との違いに戸惑いながらも、類まれなる剣の腕前でドロウの間で有名になっていく。 本著では彼がドゥアーデン家を出て行くまでが描かれているが、それまでにいくつもの試練を与え、孤独を味わうことになる。 彼が他のドロウよりも優しいという理由で。 全体的に悲しいお話だが、戦闘描写は明確で熱い、もっと殺陣が増えると嬉しい2011/06/10