出版社内容情報
秋元 裕子[アキモト ユウコ]
著・文・その他
内容説明
瀧口のシュールレアリスム受容の土台となった、ウィリアム・ブレイクおよびサミュエル・テイラー・コールリッジらの英国浪漫主義受容の重要性を論じ、加えて、現象学者バシュラールの解釈学的視座を用いることによって、瀧口の芸術観・作品の普遍的な部分を際立たせ、国際的な文学研究における価値を見出した。
目次
序章 瀧口修造先行研究・批評の分析―瀧口はどのように読まれて来たか
第1章 瀧口のオートマティスム―コールリッジおよびバシュラールを補助線として
第2章 ウィリアム・ブレイクの洗礼―光の形而上学
第3章 「絶対への接吻」―シュールレアリスム詩の実験の転換点として
第4章 「卵のエチュード」―サルバドール・ダリによる啓示とその超越
第5章 記録写真の美学―瀧口修造の場合
第6章 詩と絵画の結婚―瀧口修造、ジョアン・ミロ共著『手づくり諺ジョアン・ミロに』における「諺」の分析
著者等紹介
秋元裕子[アキモトユウコ]
北海道出身。1985年、早稲田大学第一文学部文学科日本文学専修卒業。2007年、北海学園大学文学研究科博士(後期)課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は日本近現代文学。北海学園大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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