内容説明
教訓説話・世俗説話・動物説話の“類型”に焦点をあて、説話の教訓性・伝承性・奇異・親しみといった“特性”について考察し、理論に基づいて授業実践を行い検証を試みる。本書の研究は、新しい高等学校学習指導要領(平成30年3月公示)の「古典探究」において、古典の中の「先人のものの見方、感じ方、考え方」に親しみ、それをもとに「自分のものの見方、感じ方、考え方を豊かに」し、現代とのつながりという視点から“古典を読むことの意義と効用について理解を深める”という点で活用できる。
目次
序章 説話文学を教えるということ―理論と実践の往還とはどのようなことか
第1章 教訓説話と伝承―説話の実相(1)
第2章 伝説・説話と受容―説話の実相(2)
第3章 世俗説話と奇異・滑稽―説話の授業実践(1)
第4章 動物説話と親しみ―説話の授業実践(2)
結章 説話文学で教えるということ―理論と実践の往還にもとづく古典の授業
著者等紹介
菅原利晃[スガワラトシアキ]
1966年(昭和41年)、北海道恵庭町(現・恵庭市)に生まれる。1990年(平成2年)、北海道教育大学教育学部札幌分校小学校教員養成課程国語国文学科卒業。北海道旭川北高等学校教諭、北海道札幌北高等学校教諭を経て、1994年(平成6年)、北海道教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻国語教育専修(札幌校・岩見沢校)修了。希望学園北嶺中学校・高等学校教諭、北海道教育大学非常勤講師を経て、2018年(平成30年)北海道教育大学教育学部札幌校言語・社会教育専攻国語教育分野准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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