内容説明
古代・中世人の思い描いていた世界、感じ取っていた存在は、科学と合理的思考の前に無残に色あせ、力なく萎えてしまったのか。歌、物語、説話、あるいは絵画、肉体の所作に込められて長く継承されてきた心とその働きを、現代を生きるわれわれの課題として問い直す。
目次
前書き―本書の主旨
第1章 龍蛇と菩薩―救済と守護
第2章 東アジアの龍蛇伝承
第3章 龍蛇と仏法
第4章 龍宮伝承
第5章 龍蛇と観音
第6章 檜垣の嫗の歌と物語―伝承の水脈
第7章 講義「水の文学誌」―実践の記録
著者等紹介
森正人[モリマサト]
1948年生。熊本大学法学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程を経て、1976年より愛知県立大学・愛知県立女子短期大学講師、後に助教授、1986年より熊本大学文学部助教授、後に教授。2014年3月定年により熊本大学退職、同年5月熊本大学名誉教授。2015年4月より尚絅大学・尚絅大学短期大学部学長、2019年3月任期満了により退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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