内容説明
宗教的色彩の濃い古代氏族の雄・物部氏の実像と律令制以前のヤマト王権の特徴を明らかにする。物部氏と古代王権の関係、両者の宗教的性格をとらえる。
目次
第1章 古代の天皇観―天皇神格化論の検討
第2章 古代の世界観―多元的な古代
第3章 物部氏の神話と呪術
第4章 物部氏の台頭―『記』・『紀』の中の物部氏
第5章 物部氏と仏教崇廃抗争の真相
第6章 石上神宮と祭神フツノミタマと物部氏
第7章 石上神宮の神宝と禁足地と王宮
第8章 石上神宮の祭祀とヤマト王権の変質
第9章 石上神宮の祭祀と物部氏と蘇我氏
著者等紹介
平林章仁[ヒラバヤシアキヒト]
1948年奈良県生まれ。1971年龍谷大学文学部史学科卒業。2002年博士(文学、皇學館大学)。2017年龍谷大学文学部歴史学科教授を定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
13
「天の血脈」( https://bookmeter.com/reviews/81982226 ) の最重要アイテムである七支刀を伝えた石上神宮は、"諸地域の豪族から複属の証に王権・天皇に献納された神宝を収蔵するところ" で、物部氏はその管理者だったと言うだけども、はてさて。。。。七支刀以外にも、特別なお宝が集められてたことは確かなんだろうけど、それらはみんな返しちゃったってことなんかな。。2019/06/29
田中秀哉
2
謎の多い物部氏を、限られた文献で解き明かそうとされた労作です。まぁそうなんだろうなぁと思える部分と、えっ💦そうだったのと思わせてくれる部分があり、興味深かったです。