荒木田麗女の研究

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荒木田麗女の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 386p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757608214
  • NDC分類 913.5
  • Cコード C3095

出版社内容情報

伊勢の地で膨大な量の擬古物語を執筆した当代一流の才媛の生涯と文学活動の全貌に迫る。年譜稿、主要作品の翻刻・解説付き。荒木田麗女研究の体系化を目指す一冊。江戸時代中期、伊勢の地で、平安古典文学の世界に憧れて膨大な量の擬古物語を執筆した荒木田麗女。紫式部と清少納言にちなんだ「紫山」「清渚」の号を用い、本居宣長とは文学論争を戦わせた、当代一流にして異端の才媛である。本書ではその文学活動を連歌・擬古物語・歴史物語・和学・紀行文・漢詩の順に網羅的に考察し、麗女が古典作品をどのように享受し、著述に反映させたのかを読み解いた。詳細な年譜稿、主要作品の翻刻・解説付き。「伊勢式部」「伊勢小町」と称され、本居宣長が認めた才女の生涯と文学活動の全貌に迫る。

序 論
 一、荒木田麗女とは何者か
 二、先行研究
 三、女流文学者としての麗女

第一部 麗女の連歌

 第一章 麗女の連歌―『麗女独吟千句』を中心に―
  はじめに
  一、麗女と連歌
  二、『麗女独吟千句』の概要
  三、自注とその引用書目
  四、自注の書入れ時期と方法
  五、『麗女独吟千句』と『類葉倭謌集』
  おわりに

 第二章 『麗女連歌発句評・麗女独吟百韻』について―麗女の連歌指導―
  はじめに
  一、『麗女連歌発句評・麗女独吟百韻』の成立
  二、『麗女独吟百韻』の概要
  三、『麗女連歌発句評』の全体像
  四、「句評留書」の概要
  五、「天明三年の春連歌千句思ひ立し発句評書」の概要
  六、伊勢連歌壇と麗女
  おわりに
 第三章 麗女と連歌会
  はじめに
  一、中世の女房連歌師と連歌会
  二、奈良の連歌会
  三、豊宮崎文庫月次連歌会
  四、草堂月次連歌会
  おわりに

第二部 麗女の擬古物語

 第一章 麗女の擬古物語執筆方法―『五葉』を中心に―
  はじめに
  一、「あやめ」と『宇津保物語』
  二、「朝顔」と『源氏物語』
  三、『五葉』の典拠利用法
  おわりに

 第二章 歴史物語『池の藻屑』の特徴
  はじめに
  一、『池の藻屑』の諸本について
  二、『池の藻屑』の先行研究
  三、武人の「平安朝化」
  四、戦闘場面の描写
  五、『池の藻屑』の執筆姿勢
  おわりに

 第三章 『池の藻屑』の馬琴評―南北朝の正閏問題をめぐって―
  はじめに
  一、『池の藻屑』『月の行方』の評価
  二、馬琴の『池の藻屑』入手の経緯
  三、馬琴による『池の藻屑』評
  四、麗女の北朝正統論と節用集
  五、『開巻驚奇?客伝』とのかかわり
  おわりに

第三部 麗女と和学

 第一章 麗女と宣長―『野中の清水』論争をめぐって―
  はじめに
  一、『野中の清水』論争の発端と先行研究
  二、論争の経緯と『本居宣長慶徳麗女難陳』
  三、『本居宣長慶徳麗女難陳』にみる麗女と宣長の応酬
  四、宣長の添削・批評と麗女の反論
  五、宣長の誤り
  六、『本居宣長慶徳麗女難陳』同時代評
  七、麗女の学問観
  おわりに

 第二章 麗女と草廬
  はじめに
  一、麗女と草廬の交流
  二、『真字古今集をあげつろひし詞』
  三、真淵・草廬・麗女の関係
  四、草廬・麗女の歌風
  五、麗女と和学者
  おわりに

 第三章 『真字古今集をあげつろひし詞』の検討―『古今集』真名本をめぐって―
  はじめに
  一、『古今和歌集真名本』について
  二、『古今集真名字解』について
  三、『古今集真名字解』の底本
  おわりに

第四部 麗女の紀行文・漢詩

 第一章 紀行文『初午の日記』と『後午の日記』について
  はじめに
  一、『初午の日記』の概要
  二、文人との交流
  三、『初午の日記』の描写
  四、『後午の日記』の概要
  五、『初午の日記』と『後午の日記』
  おわりに

 第二章 麗女の漢詩
  はじめに
  一、麗女と漢詩
  二、麗女の家族と漢詩
  三、麗女の詩風
  四、漢詩人による麗女評
  五、麗女の自己評価
  おわりに

第五部 荒木田麗女年譜稿

資料編 
  一、『麗女独吟千句』翻刻
  二、『をだまき』翻刻と解説
  三、『真字古今集をあげつろひし詞』翻刻
  四、『豊臣の辞・大江の賦』翻刻と解説

結 論

初出一覧
 
索引(人名索引・書名索引)

雲岡 梓[クモオカ アズサ]
昭和61年(1986)、京都市西京区に生まれる。関西学院大学文学部卒業、関西学院大学大学院文学研究科修士課程修了。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、北海道教育大学教育学部学校カリキュラム開発専攻講師。
専門分野は日本近世文学。論文に「『麗女独吟千句』研究叙説―荒木田麗女の連歌―」(『連歌俳諧研究』123、2012年9月)、「荒木田麗女と本居宣長―『野中の清水』論争をめぐって―」(『近世文芸』99、2014年1月)、「『麗女連歌発句評・麗女独吟百韻』について」(『連歌俳諧研究』127、2014年9月)等がある。

内容説明

当代一流にして異端の才媛の生涯と文学活動の全貌に迫る。江戸時代中期、伊勢の地で平安古典文学の世界に憧れて膨大な量の擬古物語を執筆した荒木田麗女。本書ではその文学活動を、連歌・擬古物語・歴史物語・和学・紀行文・漢詩の順に網羅的に考察し、麗女が古典作品をどのように享受し、著述に反映させたのかを読み解く。さらに詳細な年譜稿、主要作品の翻刻・解説、人名・書名索引を付した。

目次

第1部 麗女の連歌
第2部 麗女の擬古物語
第3部 麗女と和学
第4部 麗女の紀行文・漢詩
第5部 荒木田麗女年譜稿
資料編

著者等紹介

雲岡梓[クモオカアズサ]
昭和61年(1986)、京都市西京区に生まれる。関西学院大学文学部卒業、関西学院大学大学院文学研究科修士課程修了。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、北海道教育大学教育学部学校カリキュラム開発専攻講師。専門分野は日本近世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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