内容説明
我が国の古典文学の中で、『伊勢物語』ほど、多くの読者に愛され親しまれた作品はない。清少納言や紫式部もこれをこよなく愛していたようであるし、鎌倉・室町時代の古写本が最も多く残っているのも、また江戸時代に木板本として上梓されることが最も多かったのも、『伊勢物語』だったのである。こんな『伊勢物語』を、声に出してゆっくりと読んでみることは現代の日本人に与えられた至宝の時間であると言えよう。
目次
本文(第一段~第百二十五段)
勘物と奥書
(附録)補充章段一~十九
解題
関係系図
関係年表
著者等紹介
片桐洋一[カタギリヨウイチ]
1931年生まれ。1954年、京都大学卒業。1959年、同大学院博士課程単位取得。同年、大阪女子大学助教授。1974年、同教授。1987年、同学長に就任。1991年、関西大学教授。2002年、同退職。現在、大阪女子大学名誉教授。2011年、文化功労者として顕彰される
田中まき[タナカマキ]
1955年生まれ。1978年、松蔭女子学院大学卒業。1981年、大阪女子大学大学院修士課程修了。2004年、神戸女子大学大学院博士課程修了。博士(日本文学)。1997年、神戸松蔭女子学院大学助教授。2005年、同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。