研究叢書*龍谷叢書
形式語研究論集

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  • サイズ A5判/ページ数 377p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757606753
  • NDC分類 815
  • Cコード C3381

内容説明

現在の日本語文法研究において注目されている「形式語」(実質語が単独もしくは複合して機能語に転成した諸形式)をめぐって、この方面の研究の実績のある研究者による最新の研究成果を集めた論文集。内容は、コーパス言語学の手法による研究や方言文法・対象言語学の領域における研究、更には「形式語」研究にかかわるいくつかの重要な関連テーマを取り上げた論稿など多岐にわたる。

目次

形式語研究の方法論―定性的研究と定量的研究
複合格助詞関連形式での丁寧形/普通形の対応関係―コーパスに基づいた研究
コーパスを活用した類議語分析―複合辞「ニツレテ」と「ニシタガッテ」
「代わり」の意味分析
複合助詞の品詞性について―名詞を構成要素とする複合助詞を例に
複合辞“ニ際シテ”の意味および共起制限
複合辞「~ものなら」について
集合操作表現の文法的性質
同一性を表す形式名詞「通り」について
連体修飾構造中の形式的な「の」「こと」について
接続詞の連続使用・二重使用―複合接続詞的使用も含めて
使役文における動作主体を表す「(人ヲ)V‐テ」の後置詞性と動詞性―語彙的意味の希薄化と文法的機能の形式化
連体修飾節における基本形とタ形の対立
複合辞「という」の文法化の地域差
西日本方言における「と言う」「と思う」テ形の引用標識化
学校国文法と形式語
文法体系における複合格助詞と単一格助詞の位置づけ―日本語の複合格助詞「~にとって」とそれに対応する朝鮮語の表現をめぐって

著者等紹介

藤田保幸[フジタヤスユキ]
龍谷大学文学部教授。博士(文学)。主要著書・論文:『国語引用構文の研究』(和泉書院、2000・12)、『複合辞研究の現在』(共編・和泉書院、2006・11)、「森鴎外初期言文一致体翻訳小説の本文改訂から見えてくるもの」(『国語語彙史の研究』第24集、2005・3)、「森鴎外訳『ふた夜』の疑問表現について」(『國文学論叢』第56輯、2011・2)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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