内容説明
江戸時代に日本文化を西洋に紹介した人々や、岡倉天心、新渡戸稲造、オイゲン・ヘリゲル、ルース・ベネディクト、彼らはどのように“日本文化”を捉えて西洋に紹介し、日本と西洋を繋ごうとしたのか。彼らの仕事は、今もなお、“日本文化”を紹介するときの原型として大きな影響力を持っている。グローバル化の時代を迎えて、積極的な“日本文化”の発信が求められている。それには、これら先駆者たちが“日本文化”にどのように向き合ってきたのかを振り返ることが役立つだろう。懐徳堂記念会春季講座「“日本文化”発信の先駆者たち」、秋季講座「西洋における“日本理解”の先駆者たち」を基にした論集。
目次
第1章 日本紹介の先駆者たち
第2章 岡倉天心の理想と芸術戦略
第3章 願はくはわれ太平洋の橋とならん―新渡戸稲造の愛国主義と国際主義
第4章 オイゲン・ヘリゲルの禅理解―残る問題
第5章 敵国日本を分析したルース・ベネディクト