内容説明
気鋭の研究者が、斬新な切り口で太宰治作品を読み解く、力篇30篇を収録。資料紹介では、太宰治と交流のあった青森出身の版画家、根市良三の日録「良記暦」を抜粋紹介、知られざる太宰治の動向が浮かび上がる。
目次
作品とその生成要素―「愛と美について」から「走れメロス」まで(「愛と美について」と高木貞治述『過渡期ノ数学』;作品とその生成要素―「兄たち」と「青んぼ」 ほか)
作品論1(「椿屋のさつちやん」の誕生―太宰治「ヴィヨンの妻」における詩的創造;「桜桃」論―占領下の“革命”)
作品論2―随想「古典龍頭蛇尾」から「三月三十日」まで(「古典龍頭蛇尾」論―文芸懇話会における「日本精神」なるものへの揶揄;こわい顔して―創作余談(後に「創作余談」と改題) ほか)
資料紹介(「良記暦」の太宰治;太宰治ビブリオグラフィー―研究参考書二〇〇一補遺二〇〇六)
作品評釈(「走れメロス」評釈(五)
「葉桜と魔笛」評釈(三))
著者等紹介
山内祥史[ヤマノウチショウシ]
神戸女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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