感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
「折口の旅は、喪失するものへの愛惜に発し、その再生の場を求めるという目的を有しているように見える。ジャンルとしての短歌も、彼にとっては、「大和の国」を思う心に等しい筈だ。「自注」において、彼は、短歌を作るという行為を、「過去に失はれたものを取り返さうとするのと、現にまだもつてゐないものを、想像を持つて満たさうとする」という二点から考え、折口自身は、むしろ「私の歌」は、後者が多いとしている。大切なのは、彼の短歌が、明らかに過去の遺物の再生ではなく、未知なる創造を目指しているという点である。」2020/05/18
ふむふむ
0
伊勢志摩地方には風土や歴史が奏でる文化遺産があり、それらに魅了された作家の紡ぐ作品があり、私たちは自らが生活する地域をさらに意識することができる。ぱらぱらと読みましたが、三島由紀夫「潮騒」以外にも泉鏡花「歌行燈」(うどんやの名前だと思ってました)横光利一、中上健次、はたまた谷崎潤一郎と渡鹿野島(わたかのじま←知ってる人は知ってる島)は所縁があったりなど、つくづく知らないことが多い。これから少しづつ、これらの作品を読みたい。2012/01/30
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