研究叢書<br> 伊勢物語 創造と変容

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研究叢書
伊勢物語 創造と変容

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757605077
  • NDC分類 913.32
  • Cコード C3395

内容説明

2007年の夏、カナダのバンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学で“国際伊勢物語ワークショップ”が開催された。このような国際学会が『伊勢物語』をテーマに開かれるのはおそらく初めてのことだが、二日間にわたっておこなわれた研究発表と討議はどれも興味深く、会場は終始、心地よい興奮と緊張に包まれていた。本論集は、大きな成果をあげたこの国際ワークショップの内容を多くの人々に共有してもらうために、当日の発表内容を中心に、他にも何本かの論文を収録して刊行するものである。ワークショップでの発表テーマは、『伊勢物語』の成立事情をめぐるもののほか、最近の世界的傾向を反映して、『伊勢物語』の享受の諸相、とりわけその絵画化に注目するものが多かったが、そこには、これまでにない新鮮な発想や視点があふれている。本書によってぜひ、従来知られることのなかった、新しい『伊勢物語』の姿を発見してほしい。

目次

仙女譚から『伊勢物語』へ―「かいまみ」を手がかりに
『伊勢物語』の形成とその背景
“業平”と“海人”―敗者文学としての『伊勢物語』
“紫式部”による『伊勢物語』の引用と変換
女性読者と平安初期の王朝恋愛物語―白描伊勢物語絵巻断簡を中心に
『異本伊勢物語絵巻』本文再説
『伊勢物語』『竹取物語』から『小町草子』へ―富士山のイメージをとおして
愛の色―謡曲『杜若』の分析
幽玄に読みなす物語―『肖聞抄』における『伊勢物語』の読み解きをめぐって
『伊勢物語』における奈良絵本・絵巻
静嘉堂文庫所蔵「伊勢物語絵巻」―紹介とその位置づけ
筒井筒の風景
近世初期・前期の散文学における『伊勢物語』の書き直し、パロディーおよび新展開
浮世絵の中の伊勢物語

著者等紹介

山本登朗[ヤマモトトクロウ]
関西大学教授

モストウ,ジョシュア[モストウ,ジョシュア][Mostow,Joshua]
ブリティッシュ・コロンビア大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。