内容説明
本作品は、太平洋戦争時年少兵として従軍し、日本の戦後の変転激動のさ中にも、島尾敏雄を師と仰ぎつつ、不撓の精神で生き抜いた心の中を流れるドラマでもあり、証言でもある。
目次
はじめに―島尾の残党
九州大学最後の夏休み―繰り上げ卒業・予備学生への道
掌編『はまべのうた』到来記
島尾マヤさんの葬送
島尾敏雄に導かれて南島めぐり
島尾敏雄と大阪―文学仲間との連環 伊東静雄・庄野潤三・富士正晴・三島由紀夫たちと
島尾敏雄と東北とのえにし―島尾敏雄の恩師・佐藤二郎先生(山形師範)と神戸小学校クラス会・昭五会との交流について
シルク貿易の父島尾四郎とその家族たち
あとがき―敗残の哀しみ
著者等紹介
寺内邦夫[テラウチクニオ]
1928年(昭和3年)神戸市に生まれる。関西学院中学部より陸軍特別幹部候補生として従軍(17歳)。1945年末までの戦死予定が果たせず、敗戦の8月15日を迎えて復員。その後神戸市立外事専門学校を経て、神戸市外国語大学ロシヤ学科中退。港運業務・英米海運代理店に勤務後、社会福祉法人理事を歴任。神戸市外大にて、1950年第一回戦後文学賞を受けた島尾敏雄先生の指導によるタクラマカン文学同人会発足に参加し島尾先生の薫陶をうける。「タクラマカン」「青銅時代」同人、島尾敏雄文学研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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