内容説明
摂河泉の中世山城や寺内町、さらには大坂城下町の制度や構造に焦点を当て、日本史学を代表する名だたる四人の研究者がわかりやすく解説。城と町の建造環境からガバナンスまでの枠組みが、この大坂・近畿で創造されてきた様相が把握できる。「大坂・近畿ブランド」とも言うべき歴史的な城と町の実像とそれをめぐる諸制度から、人は本書を通じて多くのことを学び取り、また現代の「大阪ブランド」を考える上でも大いに刺激を受けるであろう。
目次
第1章 摂河泉の中世城郭
第2章 寺内町と城下町―戦国社会の達成と継承
第3章 江戸時代の大坂城―どのようにして城は維持されたのか
第4章 大坂城と城下町大坂―豊臣から徳川へ