歌のこころシリーズ
辞世の風景

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757601949
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0395

内容説明

神話時代から現代までの百人の辞世を収録。

目次

弟橘比売命―さねさし相模の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも
有間皇子―磐代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまたかへりみむ
大津皇子―ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ
柿本人麻呂―鴨山の岩根しまける我をかも知らにと妹が待ちつつあるらむ
山上憶良―土やも空しくあるべき万代に語り継ぐべき名は立てずして
在原業平―つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを
菅原道真―東風吹かばにほひをこせよ梅花主なしとて春を忘るな
安倍晴明の母―恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉
小松女院―笛竹のひとよの節としるならば吹くとも風になびかざらまし
藤原定子―よもす(が)ら契りしことを忘れずは恋ひん涙の色ぞゆかしき〔ほか〕

著者等紹介

吉岡生夫[ヨシオカイクオ]
1951年、徳島県生まれ。歌人。「短歌人」同人、「鱧と水仙」同人。現代歌人協会会員
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