内容説明
本書は、一二、三世紀中心の音楽史学の書である。礼楽思想、制度史、音楽家、楽書、声明等にかかわる、多岐にわたる研究論文を収録。
目次
序 中世における管絃歌舞
「菊亭本文机談」構成推考―附、新出菊亭本文机談断簡(南園文庫蔵)紹介
琵琶における西園寺実兼
『管絃音義』における『白虎通義』の影響―『管絃音義』の引用について
日本の楽書と礼楽思想
中世東大寺の楽人・舞人
宣雅博士本『法則集』について
藤原孝道草『式法則用意条々』における講式の音楽構成法
「梁塵秘抄断簡」の書写様式―「元永本古今和歌集」との対比
『異本梁塵秘抄口伝集』成立再考
多氏における、舞の家としての形成と秘曲の成立
藤原季通考
著者等紹介
福島和夫[フクシマカズオ]
本姓・石橋。上野学園大学教授・上野学園日本音楽資料室長
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