目次
人麻呂歌集(青角髪依網の原に人も逢はぬかもいははしの近江を懸けし物語せむ;垣越しに犬呼び潜すは鳥狩りする君青山は茂き山の辺馬休め君;江林に伏すらむ鹿や皮衣良きしろたへの袖捲き上げて鹿待て我が背;旅なれば三更櫂して照る月の高島山に隠らく惜しも;たらちねの母の命の言に侍れば年の緒長く頼み息ぎむや;天の川水さへに照る月人舟こぐ人に妹ら嬪えきや;天の川牢愁ひ立ちて恋ふらむに言だに告げむ妻といふまでは;君に逢はず久しくなりぬ織り着たる白妙衣垢つくまでに ほか)
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