出版社内容情報
内容説明
「褒美を取らす故、望みのものを言うがよい」「はいっ、肉と酒がいいです!」人並外れた武勇を誇る辺境伯子息・ガストンは、筋骨隆々な肉体に似合わず朴訥な性格だった。そんな彼に国王が与えたのは敗戦国の王女イレーネで!?(どうして??)弱々しい抗議も空しく、ガストンは彼女と結婚することに。だが、儚げな容貌のイレーネは実は一筋縄ではいかない性格で、結婚初夜でも一切触れてこないガストンを思いっきり叱責してしまう。それでもガストンは歩み寄り、イレーネもまた彼の優しさを知ることで、ようやく近づき始めたふたりの距離。「なんて可愛いんだ…」「なんて素敵なの…」そして、お互いの良いところを知れば知るほどドキドキが止まらなくなってしまい―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
人並外れた武勇で英雄となりながら、朴訥な性格の辺境伯子息ガストン。隣国の戦で活躍した褒美に肉と酒を所望したのに、なぜか国王から敗戦国の王女イレーネを与えられてしまうファンタジー。今回勲功によって子爵となり、イレーネと結婚して辺境伯領の近くに領地を賜ったガストン。最初は儚げな風貌に臆していたガストンが彼女の芯の強さを知り、一方冷静に観察していたイレーネも彼の朴訥な優しさを知って変わり始める関係。有能ゆえに母国ではむしろ冷遇されていたイレーネが居場所を得て、いい夫婦になっていきそうな二人のこれからに期待です。2023/12/11