内容説明
村上春樹の英訳作品から、理系向けの洋書、定番学習書の原書まで―。柴田元幸や福岡伸一、志村史夫が語る本選びのコツや現役大学生が読み通せた書籍紹介、自分で書き込む読書メモなど、洋書読書のヒントがこの一冊に。
目次
第1部 洋書が読めれば世界が変わる―大学の先生に聞きました(洋書を読めば、未知との出会いはもっとエキサイティングになる!―福岡県立大学人間社会学部准教授・水野邦太郎先生;英語力がどれくらい必要なのか。まずはその見極めが重要!―静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授・志村史夫先生;「読みたい!」と心から思える本があれば読めばいい―青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授・福岡伸一先生 ほか)
第2部 洋書にトライはじめの1歩―挫折しない10のアドバイス(本探しにはとことん時間をかけよう;レジに行く前に裏表紙を確認!;Graded Readersなら1週間に1冊読破を目標に! ほか)
第3部 この100冊がおもしろい!おすすめ洋書ガイド
本書で紹介した書籍一覧
読書メモ―洋書を読んだら書評を書こう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Eee
21
見栄を張って、大物から始めたい気持ちを抑えましょう。簡単な薄く内容の知っている作品が、もっとも理想的な初心者テキスト。ということで、薄いものから始めてみます!2016/10/05
洋書好きな読書モンガー
15
地元図書館に無くて取り寄せで読む。地元図書館の洋書棚すごい貧弱。2000年頃の大学増設ブームで市内にも大学が出来、試験前は図書館も大学生で溢れている。私は工学系に進んでメーカーで設計を仕事としていた。毎日英語の技術書を読む、日本語訳が出る頃には製品開発終わっているから。海外向けと国内向け半々期間くらい担当していた。後半は工場が海外になった事もあり、海外出張も結構あった。最初の方の記事で知花くららさんのインタビューにもある通り、海外に行くと何事も自分の意見を求められるし英語で言う必要がある。↓2025/01/29
楓
12
洋書を初めて読む人に向けた洋書読書案内。3部構成になっていて、なぜ英語を学ぶべきかというような話を大学の先生がする第1部と洋書入門についてのノウハウが書かれている第2部とおすすめの100冊(漫画の英訳含む)を紹介する第3部。第1部で「生物と無生物のあいだ」の福岡伸一先生がカズオ・イシグロを絶賛していていつかノーベル文学賞を取るんじゃないかと密かに期待していると書いていて驚いた。英語はすっかり錆びついているのでGRから読んでみようかな。2018/02/13
viola
12
あと、数ヶ月で大学卒業ですが、英文学で院生になりますが、何か? (遅いよって突っ込まないで!) 社会人でも、高齢の方だって楽しめそうな内容。カズオ・イシグロが絶賛されていて、にやにや。そうなのよ~!私もいつか、ノーベル文学賞とるんじゃ、と思って!と違うところでも興奮。 何がいいって、「洋書が読めれば世界が変わる」ということを大学の様々な分野の先生に聞いたこと。特に物理学の志村先生のは無我夢中で読んでしまうほど、面白い。 モチベーション上げるにもいいし、先生のところだけでも買って損はない内容です。2010/12/17
ちぇしゃ
9
うちの学生が読んでいて、柴田元幸先生が執筆されていたから気になって借りて読んだのだけど良書!洋書を読んでいる大学生の読み方だったり先生方の「何故原書を読んだ方がいいのか」がたくさん詰まっていてモチベーションが上がります。気に入った翻訳本を必ず原書で読み比べると原書を読むと日本語と英語の表現の違いも学ぶことができて、日本語の勉強にもなるんじゃないかと思っていたのだけど間違いじゃなかったんだ!とちょっと嬉しくなりました。これから洋書を読みたい人や読もうと思っている人には読み方の参考書として力になってくれる本。2014/09/02