出版社内容情報
日本語教育に新たな見方、考え方をもたらす
「学習者の誤用はなぜ起こるのか」「外国語はどのように習得されるのか」といったテーマを扱うのが、第二言語習得研究です。本書では、日本語教育にかかわる人たちにとって欠かすことのできない分野になってきているこの第二言語習得の概略を、初心者にもわかりやすく、実際の誤用例や最近の研究結果などを数多くまじえてまとめました。この分野についてさらに研究を進めたいという方々には、巻末に掲載したデータ分析方法の解説や、豊富な参考文献リストが役に立つでしょう。現役の日本語教師や教師志望者、日本語教育能力検定試験合格を目指す人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
著者:迫田久美子
発売日:2002年2月5日
本のみ
はじめに…3
第1章 第二言語習得研究はなぜ必要か…8
1.1 第二言語習得研究とは…8
1.2 学習者の誤用…11
1.3 誤用の重要性…15
第2章 第二言語習得の発達…19
2.1 対照分析研究…19
2.2 誤用分析研究…23
2.3 中間言語研究…27
第3章 第二言語習得の理論・モデル…35
3.1 文化変容モデル(Acculturation Model)…35
3.2 普遍文法理論(Universal Grammar Theory)…37
3.3 モニターモデル(Monitor Model)…42
3.4 有標性差異仮説(Markedness Differential Hypothesis:MDH)…47
3.5 コンペティションモデル(The Competition Model)…49
3.6 その他…49
第4章 第二言語習得にかかわる要因…58
4.1 中間言語と変異…58
4.2 第二言語習得にかかわる知識と能力…63
4.3 自然な習得順序…69
4.4 言語転移…81
4.5 外国語習得と第二言語習得…93
4.6 学習環境の違いと第二言語習得…97
4.7 学習者のさまざまなストラテジー…107
第5章 バイリンガリズムと年少者教育…123
5.1 言語接触…123
5.2 バイリンガリズム…126
5.3 バイリンガリズムの理論…128
5.4 バイリンガル教育…131
5.5 年少者への日本語教育…135
第6章 第二言語習得研究の方法…142
6.1 研究の方法…142
6.2 資料収集の方法…146
6.3 レベルの判定…152
第7章 第二言語としての日本語の習得研究…157
7.1 誤用分析から中間言語研究へ…157
7.2 各領域の習得研究…160
7.3 これからの第二言語習得研究…177
第8章 日本語の習得研究と日本語教育…181
8.1 学習者言語の変化…181
8.2 第二言語習得研究と日本語指導…185
8.3 学習者に求められる日本語教師…187
付録1 データ分析方法の理解のために…194
付録2 第二言語習得研究のキーワードおよび関連用語…206
参考文献…221
索引…239
目次
第1章 第二言語習得研究はなぜ必要か
第2章 第二言語習得の発達
第3章 第二言語習得の理論・モデル
第4章 第二言語習得にかかわる要因
第5章 バイリンガリズムと年少者教育
第6章 第二言語習得研究の方法
第7章 第二言語としての日本語の習得研究
第8章 日本語の習得研究と日本語教育
著者等紹介
迫田久美子[サコダクミコ]
広島大学大学院教育学研究科日本語教育学講座助教授。広島県生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程日本語教育学専攻修了。博士(教育学)。広島YMCA日本語学校、広島大学留学生担当日本語非常勤講師を経て、現職。専門は第二言語習得および日本語教育
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