バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること (増補改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784757402829
  • NDC分類 807
  • Cコード C0037

出版社内容情報

12歳までに親と教師ができること

子どもに二つ以上の言語を与えるとき、親や教師はどうすればよいのか。バイリンガルの先進国カナダで言語教育の研究・実践にあたる著者が、豊富なデータや自らのバイリンガル子育ても含めたさまざまな実践例をもとに、これからの日本の子どもに必要な英語力獲得を念頭に置いて、具体的に解説。1997年の初版本のデータを一新して全面的に改訂し、索引や重要項目の整理などの要素を加えて、より理解しやすい内容にしました。

著者:中島和子
本のみ

【CONTENTS】
第1章 バイリンガルとは?:モノリンガルとどう違う?/成長期の子どもの場合/バイリンガルの分類/
/第2章 子どもの母語の発達と年齢:バイリンガルの子どもの母語/親は最初のこどばの教師/年齢と母語の形成/大切な本の読み聞かせ/臨界期説とバイリンガル/
/第3章 バイリンガル教育の理論:カミンズの「2言語共有説」/「2言語相互依存の原則」/「ランドレイとアラードの理論/「2言語発達のカウンター・バランス説」/
/第4章 家庭で育てるバイリンガル:バイリンガルを育てる上での母語の役割/使い分けと接触量、接触の質/カナダで育った息子の例/難しい使い分けのしつけ/1人1言語の原則/親の語学力とバイリンガル/幼児期のセミバイリンガル現象/2言語の干渉/親の在り方/
/第5章 イマージョン方式のバイリンガル教育:イマージョン方式の原型/セント・ランバート小学校/イマージョン方式のいろいろ/トロント市のイマージョン教育/英語力、学力が犠牲になるのでは?/成功の要因/フレンチ・イマージョンの問題点/卒業生の声/
/第6章 アメリカのバイリンガル教育:これまでの経緯/双方向のバイリンガル教育/公立小学校での外国語教育/イマージョン方式の外国語教育/日本語イマージョン・プログラム/
/第7章 海外子女とバイリンガル教育:全日制の日本人学校とバイリンガル/現地光と補習校の組み合わせで育つバイリンガル/トロント補習校の調査/補習校生徒の2言語の発達/恵まれたバイリンガル環境 ―週末イマージョン/学齢期の移動に伴う一時的セミリンガル現象/
/第8章 日系人子女とバイリンガル教育:ことばは何世代保持できるものか?/継承語としての日本語教育/カナダの継承語教育/日本語学校卒業生の日本語力/継承語プログラムの問題点/継承語保持の効用/ユニークな母語保護のバイリンガル学校/
/第9章 バイリンガルと文化の習得:バイリンガルは二重人格?/文化の差と年齢/言語の習得とアイデンティティ/2文化相互依存説/
/第10章 バイリンガル教育への疑問:バイリンガル育成のプラス面とマイナス面/バイリンガル肯定論/バイリンガル有利説の具体例/セミリンガルという用語について/
/第11章 バイリンガル教育の外国語教育への貢献:いろいろな語学教育とバイリンガル教育/バイリンガル教育の方法論から学ぶもの

内容説明

本書は、日本でバイリンガルを育てるために必要だと思われる基本的な概念と実践例をまとめたものである。一貫してバイリンガルの問題を個々の子どものことばの発達を中心に、語学教師の立場から扱い、幼児、小学生、中学の初めまで、つまりバイリンガルの形成期の家庭と教育機関の在り方の問題に絞った。

目次

バイリンガルとは?
子どもの母語の発達と年齢
バイリンガル教育の理論
家庭で育てるバイリンガル
イマージョン方式のバイリンガル教育
アメリカのバイリンガル教育
海外子女とバイリンガル教育
日系人子女とバイリンガル教育
バイリンガルと文化の習得
バイリンガル教育への疑問
バイリンガル教育の外国語教育への貢献

著者等紹介

中島和子[ナカジマカズコ]
1936年東京都出身。国際基督教大学言語科でB.A.(言語学)、M.A.(英語教育・日本語教育)、トロント大学東アジア学科でPHIL.M.(日本語学)を取得。現在トロント大学東アジア学科准教授、New College Fellow、カナダ日本語教育振興会名誉会長
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感想・レビュー

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村上吉文

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いわゆる「9歳の壁」について実証的なデータになっているのが参考になった。この本を読んで、娘は日本人学校に入れようと思い直した。2011/04/02

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