内容説明
人はなぜ集まって住むんだろう。集合住宅設計を数多く手がける建築家元倉真琴さんが、人がバラバラになってきているいま、その意味を問いかけます。それはとても大きな課題を解決することへの一歩になるはずです。画期的な家シリーズ第2弾。
著者等紹介
元倉真琴[モトクラマコト]
1946年生まれ。1969年東京芸術大学建築科卒業。1971年同大学院建築専攻修了。槇総合計画事務所。1980年~スタジオ建築計画代表取締役。1998年~東北芸術工科大学教授。作品に熊本県営住宅竜蛇平団地(日本建築学会賞)、FH‐HOYA・2(日本建築士会連合会賞優秀賞)、朝日町エコミュージアムコアセンター(東北建築賞)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
59
「くうねるところにすむところ」シリーズはどれも新たな視点を与えてくれる名作揃いだと私は思います。娘と共読。残念なことに娘は「あとがき」は未読。この手の本は、そこに著者の主張が凝縮されている事が多いというのに。以下、「あとがき」より引用。「人は一人で生きていくには弱すぎる生き物なのではないかということです。人は集まって住むことによって、ともに生き延びる力をもつことができます。そして人はどこまでも繋がっていなければいけないと感じました。決して閉鎖的にならずに、同じ場所を共有することが必要だと思いました。↓続く2020/02/15
ごまらーゆ
6
くうねるところにすむところシリーズの2作目。プロの建築家の本だからあたりまえだが、絵・文字ともに読み易く目にやさしい。数ページの連なりだけでモチーフのようなデッサン展だ。集まって住む人間について「なかよくすることはちょっとだけめんどうくさくて、わずらわしいかもしれませんが。」というフレーズが心に残っている。2014/08/17
さく
3
子どもたちに伝えたい家の本というシリーズ。水彩の風景画のような絵とともに、九龍城塞、東京の下町、スラバヤの路地集落、各国の防御のためにつくられた集落などが紹介され、集合住宅の暮らし方から人はなぜ集まってすむのだろう?と考えていく。簡単には答えが見つからないと本文に書いてあるが、あとがきには分かったことのひとつに“人は一人で生きていくには弱すぎる生き物なのではないかということです。”とある。大人が読むと、このあとがきが一番面白い。“人は集まって住むことによって、ともに生き延びる力をもつことができます。”2014/12/01
読み人知らず
1
集合住宅に生まれる温かみ。それはアジアにあって日本にない。2007/06/16
ロン
0
読みやすかった。静かな本。 好きな本。2016/01/28