出版社内容情報
日本刀がわかれば、理合(りあい)がわかる、武術が活きる!
武術というと、素手の体術を思い浮かべるかもしれませんが、日本刀などの剣術、武器術とは、まさに両輪。体術と武器術は、相反するものでなく、実に合理的な同じ考えから組み立てられています。互いを理解することで、より深い習熟につながります。
本書では、わかりやすい分解手順イラストとDVD映像で、「武術になぜ武器術が必須なのか?」に迫ります。
第一章 剣体一致の身体性
剣は堅く握ってはいけない
なぜ、柔術と呼ばれるのか?
生の筋力の絶対否定
柔軟性と重心の集め方
錬体法
伸筋技法と脱力技法
コラム『武術漫画
第二章 日本の武術が剣を表芸にする理由
武術にとって武器とは何か?
武器は手の延長・短い武器・長い武器・遠距離の武器
日本武術の根幹は日本刀にあり
鉄の成分と組成
構造の秘密
日本刀の戦闘法
刃筋を徹すー力の集中とベクトル
長柄武器の遣い方
コラム『武術映画』
第三章 洞察力を磨く
読みに始まり読みに終わる
宮本武蔵の「枕を押さえる」の意味
宮本武蔵の二刀の遣い方を検証
五感を駆使した先に第六感が芽生える
感覚技法から触れずに制する法へ
論理的に考える
コラム『世界の武術』
第四章 護身と健身
君子危うきに近寄らず
戦わずして勝つ無手勝流の思考
身体の急所と意識の隙間
攻撃の瞬間に急所が開く
身の回りには武器がいっぱい
とっさの知恵が命を救う
武術系健身法のいろいろ
日本柔術の秘伝活法
コラム『東洋医学の身体観』
【付録DVD収録内容】
1)生力の否定(合気揚げ)/力がぶつからない/伸筋の突き/重心力の突き/ナイフ術/剣術/居合術/杖術/二刀流/無刀取り/平くも返し/先の取り方/気の技の原理
2)十文字鎌槍演舞/槍用法解説/十文字鎌槍穂先
3)試し斬り解説/寸勁斬り/逆手斬り~寸勁斬り/寸勁斬り4連/手裏剣練習/手裏剣術/手裏剣解説/手裏剣術
4)スワイショウ/肩甲骨の開閉運動/馬弓捶/長拳基本功/立禅~走圏/素振り丹田呼吸法/護身術 つかまれた手を抜く/護身術 応用1/護身術 応用2/護身術 応用3/活法
★特典映像A
★特典映像B
★特典映像C
【著者紹介】
長野峻也(ながの・しゅんや)武術研究指導家。作家。1963年、熊本県天草出身。岡山理科大学環境化学科中退。中学時代より国内外の様々な武術や心身開発法を実践研究。1999年の秋に、自らの研究成果を纏めて、『游心流武術健身法』という流派を興す。神奈川県相模原市を拠点に武術と護身術、健身法を指導。他に単発の講座やワークショップ、支部活動等も都内近郊を中心に開催中。作家向け武芸考証も請け負う。好きな日本刀は源清麿。趣味は、各種武器・日本刀収集と拵え(柄と鞘)製作、アクション・特撮映画やダンスの鑑賞、自主映画製作等。著書『中心を求めて』(壮神社)、『あなたの知らない武術のヒミツ』『誰も知らない武術のヒケツ』『そこが知りたい武術のシクミ』『もっと知りたい武術の極意』『武道に伝える武術の教え』『ヒトを観抜く 武術の読み』『潜在力を引き出す武術の丹田』『重心力を極める武術のコツ』(以上、アスペクト)『武術と生きる日々』(文芸社)、『使える武術』(ちくま新書)、『時代劇ファンのための大江戸歴史講座』(晋遊舎・共著)、『時代劇の間違い探し』(KADOKAWA・共著)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カラヤ3
彷徨える魂