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ブッダの死生学講座―死を見つめ、今を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757220812
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

難しくなりがちな内容を、死を考えさせられる看護学校の生徒と、先生との間で実際に行われている講座形式で、わかりやすく解説。

「死生学」とはどんな学問でしょうか?
 死と生を扱うというと、それは難解な哲学、あるいは宗教なのでしょうか?

「死生学」とは、誰にでも必ず訪れ、しかも、いつ降りかかるかわからない「死」を考えることによって、「いま」とこれからの「未来」を豊かに生きるための、学際的な取り組みです。
 1970年代に確立し、これまで主に欧米で研究されてきましたが、日本では、また異なったアプローチが必要ではないかと、著者は常々考えてきました。
 というのも、西洋の思想のベースにキリスト教があるのに対し、四季の豊かな日本の風土に根差すのは仏教だからです。神によってあらかじめ「運命」が決まっているという西洋の「キリスト教」の死生観に対し、自分の行いに応じて「禍福」(かふく)が決まるという東洋の「仏教」の死生観は、大きく異なります。
 日本人の感覚によりしっくりくるのは、仏教の「死生観」に基づいた「死生学」ではないでしょうか。

本書では、難しくなりがちな内容を、死と向き合いはじめた看護学校の生徒と、その先生との間で実際に行われている講座形式で、わかりやすく解説しています。
「死」を見つめることで、よりはっきりとしてくる「生きる意味」を、古今東西の文学や哲学、とりわけ仏教の死生観(無常観、因果律、自利利他)を通じて、共に考える1冊です。

【はじめに】~最後の言葉~

【第1章 無常を観ずる】─最優先事項に気づく─
1時間目
 ・死ぬ前に知りたいブッダの智恵 ─大きな「なぜ」を考える─
 ・いま求められる人とは ─深い死生観を養う─
 ・よい人生のために無視できないこと ─現状に一喜一憂しない─
 ・メメント・モリ ─心の声に耳を傾ける─
 ・一生後悔し続ける一言 ─常に最後の言葉と思う─
 ・人生の落とし穴を避ける方法 ─他人の知見に学ぶ─
 ・誰もが逃れられない四苦八苦 ─共通の苦しみに気づく─
2時間目
 ・実は危ない生き方の人 ─確実な未来を見据える─
 ・ベルサイユ宮殿の裏側 ─早めに準備を始める─
 ・典型的な七つの死の恐れ ─人生の課題を見極める─
 ・死の壁の真実 ─表面だけにとらわれない─
 ・死後どうなるかの不安 ─苦しみの本質に迫る─
 ・幸せを引き寄せる無常観 ─余命半年の気持ちで生きる─
死生観を養うワーク

【第2章 因果を信じる】─人生に責任を持つ─ …

3時間目
 ・人生が一八〇度変わる死生観 ─全生涯を左右する問いと向き合う─

 ・パスカルの賭け ─死は終わりでないと自覚する─
 ・幸せを引き寄せる原理原則 ─揺るがない真理に気づく─
 ・不幸の原因はどこにあるのか ─すべてに責任を持つ─
 ・人生の疑問を解く鍵 ─因縁の関係を見分ける─
 ・未来を変える方法 ─事実をアキラカニミル─
4時間目
 ・日に善し悪しはあるのか ─本当に選ぶべきものを知る─
 ・正直者は馬鹿をみない ─結果を急がない─
 ・その親の元に生まれた理由 ─いまの自分を磨く─
 ・一〇〇回死刑を受ける男 ─三世因果で考える─
 ・障がいは不幸ではない ─本当の命のつながりに気づく─
 ・自殺したいという人にどう話すか ─受け入れられるまで待つ─
 ・何が起きても大丈夫な人 ─正しく意味づける─
死生観を養うワーク

【第3章 利他に努める】─幸せを分かち合う─

5時間目
 ・幸せを引き寄せる黄金律 ─上手に手放す─
 ・看護と介護が変わる第三の案 ─相手を田んぼと思う─
 ・絶望の淵でもできる善 ─貧者の一灯を尊ぶ─
 ・幸せを運ぶ七つの施し ─にもかかわらず笑う─
 ・どんなに分けても減らない宝 ─自らローソクになる─
 ・死の海の教訓 ─自利利他を実践する─
6時間目
 ・死を前にした人にできること ─もっと関心を示す─
 ・ポックリ死ぬのはいいことか ─本心に気づく─
 ・最期の不安と向き合う力 ─苦しみを分かち合う─
 ・認知症の方も喜ぶコミュニケーション ─偽会話でもつながる─
 ・配偶者を失う十二の気持ち ─憂う人に寄り添う─
 ・人生で最もうれしい瞬間 ─大切なことに触れる─

 ・絆の本当の意味 ─自分しかできないことに取り組む─
死生観を養うワーク

【生徒からの手紙】~最後のギフト~
【おわりに】~明日がなかったら~

【著者紹介】
井手 敏郎(いで・としろう)
アメリカ留学時に出合った『デス・エデュケーション』(死の準備教育)をきっかけに、世界の死生観を研究。
その後、鎌倉時代の古典『歎異抄』に感銘を受け、高森顕徹氏に師事。
各地で『歎異抄講座』を開催するかたわら、仏教をベースとした『死生学講座』に取り組む。
医療機関や介護職員の研修講師、看護学校の非常勤講師も務める。

内容説明

ブッダが説いた、生きる目的を知るための三つの智恵。

目次

第1章 無常を観ずる―最優先事項に気づく(死ぬ前に知りたいブッダの智恵―大きな「なぜ」を考える;いま求められる人とは―深い死生観を養う;よい人生のために無視できないこと―現状に一喜一憂しない ほか)
第2章 因果を信じる―人生に責任を持つ(人生が一八〇度変わる死生観―全生涯を左右する問いと向き合う;パスカルの賭け―死は終わりでないと自覚する;幸せを引き寄せる原理原則―揺るがない真理に気づく ほか)
第3章 利他に努める―幸せを分かち合う(幸せを引き寄せる黄金律―上手に手放す;看護と介護が変わる第三の案―柏手を田んぼと思う;絶望の淵でもできる善―貧者の一灯を尊ぶ ほか)

著者等紹介

井手敏郎[イデトシロウ]
アメリカ留学時に出合った『デス・エデュケーション』(死の準備教育)をきっかけに、世界の死生観を研究。その後、鎌倉時代の古典『歎異抄』に感銘を受け、高森顕徹氏に師事。各地で『歎異抄講座』を開催するかたわら、仏教をベースとした『死生学講座』に取り組む。医療機関や介護職員の研修講師を務めるほか、看護学校で教鞭も執っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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simon

1
死を実感しない生活では"あるがままの自分"と向き合う時間は少ない。最期旅立つ時他者評価で自分を満足させてきたものは意味を失う。自分が大切に思っている人がどれほど自分の死を悲しんでくれるか、一人で体を動かす事もままならなくなっても生きていることを喜んでくれるかが一人旅立つ孤独感を軽減させるように感じる。ひたすら自分の事を考え自分らしい成長ができる時は死を意識した時しかないのが現状。この時に関わる医療者として最期の瞬間まで患者さんの成長を支えられるように携わっていきたいと思った。仕事頑張ろうって思えた。2013/08/19

Misato Yoshimura

1
人生でこれだけ到達すれば後悔がない生き方のヒントになりそう☆ ●『人生は有限。だからこそ今、 好きなことをしよう』という発想●『死からの逆算で人生の目的をたてる』発想誰もが必ず向き合う生死の両方をじっくりと見つめていき、曖昧な時間の使い方を改善したくなる本☆2012/11/17

萌黄色

0
生きること、死ぬことについて深く考えさせられました。ブッタの言葉が印象的です。スラスラ読めるので死生学の第一歩が分かったという感じです。2013/05/19

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