内容説明
幅5ミリ、350本もの高級ブランドのスカーフのプリーツを復元、シミの落ちないネクタイは一度ほどいて洗い縫い直す、高級プレタポルテからオートクチュールまで数々の高級ブランドから絶大な信頼を受ける店がある。クリーニング店らしからぬクリーニング店、それがレジュイール。働く全ての人に贈る、仕事をするということの真髄。
目次
クリーニング屋らしからぬクリーニング屋
湿度や水温まで管理された洗濯方法
裏表各350本ものプリーツも手作業で復元
シミの取れないネクタイは一度ほどいて縫い直す
私の仕事は“服のお医者さん”
木の芽を食べて飢えを凌いだ子供時代
あかぎれで血を噴き出しながら洗濯する毎日
目の当たりにしたクリーニング屋の実態
転職を決意させた盗難事件
新築マンションをターゲットに粘りの営業〔ほか〕
著者等紹介
古田武[フルタタケル]
1938年長野県生まれ。中学卒業後、東京に上京し、葛飾区の東都ランドリーに就職。その後新宿区四谷にある(株)サンランドリーに入社。1977年、サンランドリーが、渋谷区神宮前6丁目に現在の『レジュイール』の前身としてレディース専門のクリーニング・ショップをオープン。この店の開店に尽力し、店長を務める。1983年、この店舗を(株)サンランドリーから買い取り『レジュイール』として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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日々珠
8
はー…。面白かった。エスコフィエといい、こういう立志伝好きだなぁ。これまでの業界から一線を画するための圧倒的な情熱の持続。礼儀正しさも研究熱心もついてくるものだな。おやじさんとの出会いはうらやましい。フランスへの同業者への手紙を続けるところは盲点だった。図書室に外国語依頼文の本、希望図書できないかと思った。2012/06/09
アラム
7
(高級)クリーニング店の社長立志伝。社長のクリーニングに対する熱意とプライドを感じる。皆さんはクリーニング店の良し悪し、感じたことはありますか? 家庭よりいい設備でキレイになるのはある意味当然だが、このクリーニング店では、必要があれば糸をほどいて洗った後に縫い直すなんてことまで行っている。なかなか衝撃的だった。もちろん高級品が中心となるわけだが、値段に関わらず、物を大事に使えるのは楽しいことだ。2019/08/20
kubottar
6
クリーニング屋さんの本なんて珍しいなと手に取りましたが、読んでみるとこれは一つの道を極めた人の話だった。服を洗うレベルを越えて、服の医者を目指すとこうなるのか、お客さんの「こんなに綺麗になるの!?」という驚いた顔を見たいだけで、その境地に到達できるのか、と驚きの連続だった。2012/02/20
あき
2
成功する人は必ずwin-winの関係を築いている。それも「自分と会社」「自分とお客様」「会社とお客様」の三方向で。クリーニングとは汚れを落とすことではなく、洋服本来の風合いやデザインを取り戻すことなのだというプロの視点にははっとさせられた。自宅での洗濯をもうちょっと丁寧にやってみよう、服をもう少し大切にしよう、読後は素直にそう思える本だった。2013/04/15
おざとぴ
1
仕事に対する情熱の凄さとそれに伴う立志伝。スノーピークの社長の本を読んだ時にも感じたが、会社を成功させるだけで凄い人だということは理解できるが、この本を読んだ後で自分にどう役立てるかと考えると、んん~。。。。2018/08/01




