石巻赤十字病院、気仙沼市立病院、東北大学病院が救った命―東日本大震災 医師たちの奇跡の744時間

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757219663
  • NDC分類 498.89
  • Cコード C0095

内容説明

救急センターは、すべての機能を失った瞬間から“機能”しはじめた。3・11震災直後、病院は、医療スタッフは、何を考え、どのように機能したのか?三大拠点となった医療機関の震災直後から744時間(1か月間)までの“奇跡”を追う救急医療ドキュメント。

目次

0 宮城県では2日前に地震が起きていた
1 石巻赤十字病院―混乱する医療チームをひとつにまとめあげる
2 気仙沼市立病院―透析患者を大規模・長距離搬送する
3 東北大学病院―後方支援として、すべての患者を受け入れる
4 崩壊した医療システムを、どうやって機能させたのか?
5 “そのとき”を知らない人へ、“そのとき”を知る人からの言葉

著者等紹介

久志本成樹[クシモトシゲキ]
東北大学医学部教授、東北大学病院高度救命救急センター部長。85年、大分医科大学卒。日本医科大学救急医学教室入局、日本医科大学付属病院救命救急センター勤務。88年、総合会津中央病院救命救急センター出向。90年、米国・ミネソタ州MayoClinic留学。92年、山梨県立中央病院救命救急センター出向。94年、熊本大学国内留学、96年、日本医科大学付属病院高度救命救急センター復帰。98年、日本医科大学救急医学講座講師、07年、同准教授、09年、同教授。10年、11月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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遅筆堂

22
医師という命を救う立場の人たちの頑張りには敬意を表する。しかし、安易に行政を批判する部分があるが、市町の役所の職員は医師とは違う立場の中で努力をしたし、被災者でもあったし、立ち位置が違う中で頑張ってくれたと思う。批判をするのは簡単だが、医者も含めて自分たちだけのことを考えて行動しているのではない。この書籍は、医者が書いた本では無い。フリージャーナリストの石丸氏が書いたものなので、残念ながら非常に内容が淡泊だ。おそらく行政批判も石丸氏の立ち位置。残念なことだ。ある意味、被災地に背を向けているのでは。2012/06/13

けんちゃん

17
読友さんのご紹介本。「最前線の病院を疲弊させない」という強い決意で強力なバックアップ体制をとった東北大学病院の存在が被災地の病院スタッフ達をどれだけ勇気づけたのか、未曾有の災害の前に、それぞれの場所でスタッフが最善の努力をしていたこと、あらためて知ることができました。「想定するから、想定外のことが起きた時に動けなくなる。目の前の状況をひとつひとつ解決していくしかない」という医師の言葉が印象的。阪神淡路大震災を教訓に築き上げられた災害援助への更なる課題も浮き彫りにされています。2012/08/05

ゆうゆう

11
震災直後の救急医療、災害が大きいほど、病院へのルートが確保されているか否かによって、直後には被災者が来院しない、援助のDMATの到着も遅れる。災害地へのアプローチ、支援方法、課題が見えたら次のために記録が必要。いや、次がない方が絶対いいのだが…2020/10/11

saga

9
表紙のトリアージ・タグがとても印象的だ。「救命」を読了後、災害時医療の実態を別視点からも知りたくて、本書を急きょ購入した。書名に出てくる3病院は拠点病院である。そこにいる医療関係者が医療を必要とする「命」にどう向き合ったかを知ることは、意義深い。3病院それぞれの日時を追った記述は緊迫感がある。しかし、Ⅳ、Ⅴ章の文章が何ともチグハグな感じだ。Ⅰ~Ⅲ章の焼き直しのような文章もあった。想定外という言葉に対し「想定するから、外れた時に何もできなくなる」という石巻赤十字病院の石井医師の言葉がとても印象的だった。2012/03/01

さなだ

9
図書館 3.11震災直後の石巻赤十字病院、気仙沼市立病院、東北大学病院の救急医療ドキュメント。 東北大学病院すごい。頼もしい。 DMATの評価が気仙沼と石巻で違うことに驚いた。2011/11/22

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