あなたに幸福が訪れる禅的生活のこころ―澄んだ思考と穏やかな心から生まれる「真の力」の使い方

ティク・ナット・ハン【著】〈Ｔｈｉｃｈ Ｎｈａｔ Ｈａｎｈ〉/山岡 万里子【訳】

アスペクト（2009/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 291p／高さ 20cm
• 商品コード 9784757216242
• NDC分類 188.8
• Cコード C0015

内容説明

世界で最も影響力を持つ禅僧がすべての人間の中に秘められた「禅の力」を教える。

目次

本当の力とは何か―幸福につながる五つの真の力
力を上手に扱う―リーダーが持つべき三つの徳
秘められた力を引き出す―習慣から離れ、ひとつのことに心を込める「気づき」
欲望とどう付き合うのか―本当に欲しいものを問い直す
幸せの秘密―無常と無我を知る
無限の愛―愛を探してしまうあなたへ
家と職場でのコミュニケーション―すべての鍵は「ここにいること」
仕事を充実させるために―仕事以外のことに気を配る
集団的な目覚め―実体験を通して
力を培うための瞑想法
仕事と喜びを見つめて―パタゴニア創業者　イヴォン・シュイナードの例

著者等紹介

ティク・ナット・ハン［ティクナットハン］［Ｔｈｉｃｈ　Ｎｈａｔ　Ｈａｎｈ］
１９２６年ベトナムに生まれる。禅僧、学者、宗教指導者。１６歳で僧侶となり平和活動を始め、ベトナムで２度の戦争を経験する。暴力に平和的に対処する奉仕グループを組織したことから、非共産主義政権と共産主義政権の双方から追放処分とされ、３０年以上亡命生活を送る。ベトナム戦争の際は、南北ベトナムの和解に尽力し、パリ平和会議に仏教徒代表団の首席代表として参加。「行動する仏教（エンゲージド・ブディズム）」を提唱し、仏教の伝統的な瞑想修行を、非暴力による市民的不服従の運動に結びつけた。現在は、フランス南西部に創設した仏教共同体「プラム・ヴィレッジ」で生活する

山岡万里子［ヤマオカマリコ］
国際基督教大学教養学部卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たかこ]

ティク・ナット・ハン師の本を続けて２冊目。実は恩師からかなり前に貸していただいたもの。流石にもう返さなくては…。マインドフルネスの本ではあるけれど、リーダーシップ研究の本のようだった。世界のリーダーたちが、ティク・ナット・ハンに学んだら、世界は変わるのではないだろうか。マインドフルネスは、今は多くの企業の研修に取り入れられていることから、今まさに変わっていく時なのかもしれない。付録Aの瞑想の実践方法、付録Bのパタゴニアの話が興味深かった。

2021/11/14

[takeapple]

8月15日に因んで、平和な世界を作っていくために読んでみた。政治家の資質として一番大切なのは、相手の話を聴けること、愛を持って、責任ある言動を取れること、非暴力を実践できることだと強く思う。坐禅は、気づきのために行うのなら、良く坐禅しているという我が国の首相の坐禅は形だけなのか。テロリストはテロという名のウィルスに侵されている人間なのだから、テロリストを殺すのではなく、テロリストの心の中にある誤った信念を無くすことが私たちの務めであるという言葉に深く同意。今こそ、安倍氏、トランプ氏、金氏に読んで欲しい。

2017/08/15

[ももたろう]

《吸って、吐いて 深く、ゆっくり 静かに、落ち着いて 笑って、手放して 今という、素晴らしいとき》この詩に出逢えただけでも読んだ価値があった。呼吸瞑想や歩く瞑想の時に、この詩を心のなかで唱える。5分ほどやるだけで、思考から解放される。仏教書を読むたびに、痛感するけれど、ひたすら、毎日、実践あるのみ。これにつきる。巻末の付録には具体的実践が書いてあるので、繰り返し読み直そうと思う。歩行瞑想で「大地に接吻するかのように地面に触れる」というのは、意識したい。これを毎日つづけたら、本当に人生変わると思う。

2015/04/22

[M1号]

ティク・ナット・ハン氏調査で斜め読み。いい…！！なんだかスピリチュアルなタイトルだけど、内容はビジネス寄りでしっかりしている。「力」とは何か、お金や権力をどう使えばビジネスがうまくいき、皆ハッピーになれるのか。集団の中でどう生きればいいのか。何を意識すれば、他の人や企業にうまく働きかけられるのか。禅の教えをふんわり絡めつつも、とても現実的で具体的。日本をひっぱる企業人の方々にぜひ読んでいただきたい一冊。

2014/04/18

[スプーン]

語り口調が優しく、読み進めるたびに心が穏やかに脳がクリアになるのがわかる本書です。

2010/07/01