内容説明
本当のことを伝えたい。8人の元特攻隊員インタビュー。
目次
海軍神風特攻証言 2006.04.05.Interview 桜花(第七二一空桜花隊 鈴木英男海軍大尉)
海軍水中特攻証言 2006.04.08.Interview 回天(第二回天隊 小灘利春海軍大尉)
海軍水中特攻証言 2006.04.28.Interview 震洋(第一二二震洋隊隈部部隊 黒木豊海軍一等飛行兵曹)
海軍水上特攻証言 2006.05.03.Interview 伏龍(第七一嵐突撃隊 海老澤喜佐雄海軍上等兵曹)
陸軍航空特攻証言 2006.05.26.Interview 九九式襲撃機(八紘第六隊石腸隊 吉武登志夫陸軍少尉)
陸軍水上特攻証言 2006.06.06.Interview マルレ(海上挺進第三戦隊 皆本義博陸軍中尉)
海軍神風特攻証言 2006.06.14.Interview 九七式艦上攻撃機(神風特別攻撃隊第三正気隊 江名武彦海軍少尉)
海軍神風特攻証言 2006.06.21.Interview 零式艦上戦闘機―特攻と直掩(神風特別攻撃隊第九筑波隊 木名瀬信也海軍大尉、第二〇三空戦闘三〇三飛行隊 土方敏夫海軍大尉)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
15
異なる8つの特攻兵器についての証言は、とても貴重なものでした。印象に残った証言は、回天特攻小灘利春さん『私は回天は非人道的どころか、人道的な兵器だと思っているんですね。一人の身を捨て、その代わりたくさんの人を助ける本当の意味での人道的な兵器だと思うのです』と、九九式襲撃機吉武登志夫さん『私たちは、かわいそうな人でもなんでもありません。(中略)やはり物事を正しく見るには、当時の状況を前提に考えないと当事者の気持ちまで理解するのは難しい』という証言です。2015/05/14
悠里
3
この本を読むまでは、特攻隊は飛行機だけのことだと思っていた。こんなにもたくさんの機で特攻が行われていたなんて、知っている人は多くないんじゃないかと思う。訓練するだけして、終戦を迎えた人達。特攻の番が来ずに生き残った人達。様々な視点からWW2のことが語られていて新鮮だった。私があの時代に男に生まれて兵士になって特攻隊員になっていたら…どんな精神状態になってどんなことを想ったんだろう。現代日本を生きる私は戦争についてどう考えていけばいいんだろう。勉強続けていこう!2018/04/27
紅井流星
3
これ本は凄い。やはり本物は違う。編集の手を加えていないとのことなので、このような本を出版された方々に感謝したい。もっと広く知れ渡ってもらいたいと思う。2013/08/29
和邇
2
実際に特攻兵に志願した8名へのインタビュー。死と隣り合わせで戦った先人たちの証言。平和に生活出来るのは彼らの御陰に他ならない。2009/11/23
万尋
1
名ばかりが有名な「特攻」真実はやはり体験した方でないと正しく伝わらない。最近は戦争という言葉がとても軽く口から出てくるが一度この本を読んでみて欲しい。2013/09/18