バブルの肖像

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784757212862
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0095

内容説明

日本中が夢におぼれ、欲に踊った遠い日々を振り返る、初のグラフィック・ヒストリー。『週刊朝日』の人気連載、待望の単行本化。

目次

ゴールドタワー―義満には金閣が、秀吉には黄金茶室が、そして瀬戸内には金色塔と黄金便器が残った
料亭「恵川」―兆のゼニを転がした、ナニワのオバハンの夢の跡
オートポリス―オラが村の国際サーキットにエンジン音が帰ってきた日
ジュリアナ東京―踊る阿呆に見る阿呆パンツに散った狂乱の宴
ピンドンコン―泡にストロー突きさせば苦くてまずいゼニの味
金塊―1億円の金のカタマリと1345人のバスガイドさん
ボジョレ・ヌーボー―「世界一早く飲める国」を走ったワインバー列車
チバリーヒルズ―カリフォルニアでもなく、六本木でも表参道ですらなく…
タクシー待ち―空車あれども乗せてはもらえず…銀座花金タクシー事情
ティファニーのオープンハート―オープンハートでこころもからだもひらいてもらった夜〔ほか〕

著者等紹介

都築響一[ツズキキョウイチ]
編集者。1956年東京都出身。上智大学卒。学生時代から雑誌『ポパイ』『ブルータス』などで現代美術、建築、デザイン、都市生活などの記事を主に担当。芝浦GOLD、恵比寿MILKなどの店舗の空間コンセプト、デザインを手がけるかたわら、美術・デザイン分野で編集・執筆活動を続ける。96年12月には、『週刊SPA!』誌上に連載された「珍日本紀行」を単行本化し『ROADSIDE JAPAN珍日本紀行』をアスペクトより刊行。同書で第23回木村伊兵衛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kazuさん

37
1987年に登場した靴箱サイズの50万円もする携帯電話、1991年に開業したジュリアナ東京、1992年に開業した総投資額2200億円のハウステンボス、1993年から1994年に完成した2000億円の宮崎シーガイヤなど、バブル期の象徴が目白押しに記載されている。1991年に横井英樹がドナルドトランプと共に、ニューヨークのエンパイアステートビルを手に入れたのを知って驚いた。彼は娘と一緒に世界中の有名な不動産を買い漁っていたと。一時の儚い夢とは言え、日本のバブル経済の凄さを実感できた。2025/01/09

ふろんた2.0

18
お金の使い方がなんとも品がない。本書の解説にもあるようにそれこそ「お金はドラッグであり、最後は必ず負ける」のである。2015/03/21

horihori【レビューがたまって追っつかない】

10
86~91年の5年間、日本中を熱狂させたバブル経済にまつわる人・モノ・現象などにまつわるエピソードを著者の写真とともに振り返るグラフィックヒストリー。 高校生だったあの頃、教えてもらえなかった大人の事情がたくさん描かれていた。 ジュリアナ東京・ボディコン・ボジョレ・ヌーボー・ティファニーのオープンハート・クリスマスディナーとかとかに憧れてたのも懐かしい。 2008/05/28

すぎえ

8
人間、いざ大金が手元にあるとなにをしでかすかわからないものだ。周期的に新たなプタットフォームができると爆発的にその金脈が開拓されるものだ。ITバブル、個人投資家バブルと5年ほど前にあったわけだけど90年頃のバブルで日本にうまれた珍妙な成金モノはけっこう笑える。でも、アホウな勢いも感じるんだよな。閉塞感とかがないようにかんじた。タイムマシンがあったら体感してみたいものだ。2009/10/15

futabakouji2

7
なんという時代だ。リスク無視で完全に欲望任せでお金を使いまくる時代。そのうち金が増えるし、どんどん使えというスタイルにびっくり。なんでも上手くいく空気に飲まれてしまうと破産する可能性が大きいのかもしれない。にしても無謀な大型施設や遊びが流行した時代に学ぶことは多そうだ。やっぱり大型投資する時は事前に話をしっかりしてあらゆる問題点を事前に解決してからしないと駄目だな。戦争での敗戦だけでなくバブルの方も注目しないと駄目だなと個人的には思った。2019/02/04

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