内容説明
人間は自らの弱点を克服するだけでは幸せになれない!アメリカ心理学会会長のM・セリグマン教授が提唱する「ポジティブ心理学」は、心の病を治し、自らの短所や悩みを解消するのではなく、それぞれが生まれながらに備わった「強み」や「美徳」をさらに伸ばすことで、今よりもっと幸せになるための心理学である。あなたにとっての「世界でひとつだけの幸せ」が必ずかなうヒント満載の1冊。
目次
1 大切なのは幸せになりたいという意欲(心から幸せだと感じるためには;心の強さを育てる心理学;人が幸せを求める理由 ほか)
2 あなたにとっての強みと美徳(幸せをもたらす美徳とは何か;自分のとっておきの強みを見つけだす)
3 幸せというゴールを目指して(仕事での満足感と個人的な満足感;「愛すること」と「愛されること」;子どもたちをポジティブに育てる ほか)
著者等紹介
セリグマン,マーティン[セリグマン,マーティン][Seligman,Martin E.P]
心理学者(ペンシルベニア大学教授)。アメリカ心理学会(APA)の前会長を務めるとともに、学習性無力感と学習性楽観主義の提唱者でもある。現在は、ポジティブ心理学の推進のために活動する
小林裕子[コバヤシヒロコ]
成蹊大学文学部卒業。(有)ジャパン・ランゲージ・フォーラム代表取締役として、学術論文の翻訳、英語教材の開発などにあたる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
24
マーティン・セリングマン博士が提唱するポジティブ心理学は、希望や喜び、創造、楽しさといった側面に目を向けたもの。人にとって何がベストなのかを追求する過程である。自分の強みを使うことで引き出される幸せのなかに良い人生がある。2018/12/21
Pirocchi
20
私にとって重要な本ではない。ポジティブがどれだけ良いか、ネガティヴがどれだけ悪いか、データを取って全て%化されている。寿命、ガン、心臓病…などなど事細かに。わざわざ数値化しなくても分かるでしょ。ポジティブな人の方が元気で楽しく健康に過ごせることくらい。問題はポジティブが素晴らしくてネガティヴが早死にするかの証明じゃなくて、どんな人でもポジティブに過ごせる方法や訓練。本人は書いたって言ってるけど全然研究不足。矛盾も多く本として未熟。まだ許すことを提唱してる心理学者がいるなんて、落胆を隠せない。2017/09/17
くらすけ
10
趣味や気晴らしをより楽しむ方法 僕がこの本で参考になったのは第7章の内容です。この章では楽しさを増すための方法が7個ほど紹介されています。そのうちの1つにその体験を他人と共有すると言うものがあります。確かにゲームをする時でもドラマを見る時でも家族がいる時の方が僕は楽しいです。 強みを生かしたり、幸福度を上げる等の人生のポジティブな側面にフォーカスした学問であるポジティブ心理学。その分野のパイオニアである著者の本は人生をより楽しみたいと思うすべての人にお勧めできます。2021/03/28
coaf
9
大学でポジティブ心理学の講義を受講し、興味を持った。ポジティブ心理学と言ったらこの本である、といったような情報をどこかから見つけたので買ってみた。数ヶ月積読状態だったが、頑張って読んでみた。しかし、残念ながら僕の期待したものではなかった。あまり得るところは無かった。今の僕は病んでいるので、まずは従来のネガティブ心理学の方が必要だったのだろう。2013/03/14
カズユキ
6
マーティン・セリグマン氏の著書ですね📖 天職についての考え方の記述や、「許すという行為で自分自身を解放することはできる」という一文は心に響くものがありました。 私も、ぼったくった連中を許す⋯にしても表に出てきてもらわないと話にならないので微妙ですが、そのへんは心に留めておこうと思います。 ポジティブ心理学は奥が深いですね。2024/07/17