ザ・ビッグイヤー―世界最大のバードウォッチング競技会に挑む男と鳥の狂詩曲(ラプソディー)

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757210394
  • NDC分類 936
  • Cコード C0097

内容説明

「ザ・ビッグイヤー」。それは、1年間に北米大陸で見つけた鳥の種類の多さを自己申告制で競う、アメリカ探鳥協会主催の記録会の名称である。仕事も家庭も棒にふり、1000万円以上注ぎ込み、40万キロ以上も飛び回って1年間も「鳥探し」をする競技者・バーダーたちの駆け引き、軋轢、結託、嫉妬―。男のロマン、バカバカしさ、業の深さを爽やかに描いた傑作ノンフィクション。

目次

三人の挑戦者
人はなぜ鳥を探すのか
探鳥ブーム
戦略
外洋の女帝
つむじ風コミト
エルニーニョのいたずら
トラフズク
ハチドリの死闘
ドライ・トルトゥーガ群島
嵐の揺りかご
父親銀行
迷い
スグロエンビタイランチョウ
追いつき、追い越せ
ケープ・ハテラスの決闘
いつも二人で
強敵
名誉のために
最後の日

著者等紹介

オブマシック,マーク[オブマシック,マーク][Obmascik,Mark]
ジャーナリスト。『デンバー・ポスト』紙在職中に、コロンバイン高校銃乱射事件の記事でリードライターとして2000年度ピューリッツァー賞を受賞。環境問題に関する報道では2003年アメリカ記者クラブ賞を受賞。フリーになってからは『アウトサイド』誌や、ラジオ、テレビの報道番組にも数多く出演。熱心な探鳥家でもあり、現在は妻と二人の息子とともにデンバー在住

朝倉和子[アサクラカズコ]
翻訳家。バー・ピアニスト。東京都生まれ。筑波大学付属高校卒、東京都立大学人文学部史学科中退
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンノート

10
一年間、北米大陸でどれだけの鳥を探し当て、目視することができたかを競う大会。写真が撮れなかった場合、見た場所と日付を記入すればOK。ただし、そうしたカウントを疑う同業者もいるという。彼らは「バードウォッチャー」ではない。「探鳥家(バーダー)」と呼ばれる。探鳥家たちは競い合う相手でありながら、ときには協力し合って鳥を見つける。知らない鳥の名前ばかりが登場し、ビジュアル的な想像が難しい(というか無理)のだが、見つけるまでの過程が過酷なので登場したときは達成感があった。彼らの人生を含めて鳥探しの旅を楽しめる。 2015/10/31

DEE

5
一年間に渡りひたすら鳥を追いかけた3人の男たちの物語。 本人たちが必死な分、読み手にとっては滑稽。 ここまでやるか?と想像を超えた一年のドキュメンタリー。 確かに笑える。 でも、この時の条件は残念ながら二度と整わないだろう。 ということは、彼らが打ち立てた記録はもう塗り替えられることはない。 そう思うとちょっと寂しい気さえする。2016/04/04

ビッフィー

5
探鳥って単純に楽しそう。自分も日本でやってみたい。北米でこれだけの大会をこなしてしまうのだから、彼らが日本にきたら島国狭すぎプークスクスと笑われそうだわw2015/10/23

shamrock

4
楽しい一冊だった。 鼻もちならない探鳥家サンディ・コミトがもう悪役の風貌でインプリントされました。金も体力もあるがなぜかメンタルが後ろ向きになりがちのアル・レヴァンティン、経済的にも家庭環境的にも恵まれていないグレッグ・ミラーとも、3者3様のドラマがあって面白い。語り口も軽くて面白かった。2011/07/20

qee

3
最近の北米ビッグイヤーってどうなってるんだろうね。その話も知りたいわ。2015/12/13

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