内容説明
王国一の勇者をめざして、いくさに明け暮れるナイトの自慢は光輝く鎧だった。やがて彼はいくさのないときでさえ鎧を脱がなくなり、妻や子どもはナイトの素顔を思い出せなくなる始末。そんな生活に嫌気がさした妻は、子どもを連れて家を出ようとする。こまったナイトは渋々と鎧を脱ごうとするが、どうしたことか鎧が脱げない。いろいろ試したけど万策尽きてしまったナイトは、ついに鎧を脱ぐ方法を求めて賢者を訪ねる旅に出る。
著者等紹介
フィッシャー，ロバート［フィッシャー，ロバート］［Ｆｉｓｈｅｒ，Ｒｏｂｅｒｔ］
作家・脚本家。グルーチョ・マルクス、ボブ・ホープ、アラン・キング、ルシール・ボールら、有名コメディアンの脚本のほとんどを手がける。４００本以上のラジオ番組、１０００本近くのテレビ番組の脚本、他にブロードウェイ、映画の脚本も執筆
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感想・レビュー
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なる
7
絵本のように挿絵が多くちりばめられているので、かなり読みやすく進められる。脱げなかった鎧の秘密、というタイトルが妙に気になって手に取ったもの。いつ国王から招集がかかっても良いように家庭でも鎧を着続けていたことで鎧が脱げなくなってしまったことから旅は始まる。信頼を失った家族の絆を取り戻すために課せられたいくつもの試練をどう乗り越えて行くのか。「動物は"受け入れる"けど人間は"期待する”」「"愛する"以上に"必要"としていた。（中略）”必要”を満たすためのものだった」自分たち読者はそうでないと言えるだろうか。2024/11/30
星落秋風五丈原
5
王国一の勇者をめざして、いくさに明け暮れるナイトの自慢は光輝く鎧だった。やがて彼はいくさのないときでさえ鎧を脱がなくなり、妻や子どもはナイトの素顔を思い出せなくなる始末。そんな生活に嫌気がさした妻は、子どもを連れて家を出ようとする。こまったナイトは渋々と鎧を脱ごうとするが、どうしたことか鎧が脱げない。いろいろ試したけど万策尽きてしまったナイトは、ついに鎧を脱ぐ方法を求めて賢者を訪ねる旅に出る。入浴中を呼び出されるマーリン。 愚かだけど、ユーモラスな主人公が繰り広げる大人のファンタジー。2006/04/28
ゆきちゃん
2
あるがままを受け入れる必要があることは認めるが、あるがままを受け入れるのが正しい在り方なら人間は空を飛ばなかっただろう。私は、常に「こういうものだ」という人より「こうあるべきだ」という理想に向かって努力をする人を支持する。でも結局は何事も人間一人では限界があるので、周囲とバランスをとって皆で進みましょう、ということですな。教訓にします！2020/10/16
保山ひャン
2
鎧を着けたまま暮らしていた騎士。妻子とのふれあいのため脱ごうとしたが、どうしても脱げない。鎧を脱ぐための騎士の旅がはじまる。人生訓の寓話だが、作者はグルーチョ・マルクスやボブ・ホープ、ルシール・ボールなどのコメディアンの脚本家で随所にユーモアが感じられる。鎧を脱ぐために彼が訪れたのは、静寂の城、知識の城、意志と勇気の城。「人間は、これこそが自分自身だと思っているものを守ろうとして壁をめぐらす。そしてある日、その壁の内側に閉じ込められ、出られなくなってしまう」「必要と愛を勘違いしていないか」などの気づき。2018/07/29
munyoaki
2
あやまちや不運も決して他者に押し付けない すべての原因は自分にあると認める事。この本は、自分をよく見せようとか他人と比べてしまうような人に読んでほしいです。少なからず支えになってくれるはずです。2015/01/07
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- 和書
- 闇の向こうに何が見える
