ファミ通文庫 御神楽少女探偵団〈その３〉大和鬼人譚

大林 憲司【著】

アスキー・メディアワークス（1999/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 223p／高さ 15cm
• 商品コード 9784757204560
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

「御神楽探偵事務所」に訪れたしばしの休息の日々。そこへ、またまた突然の依頼が持ち込まれた。だが、運の悪いことに三人の娘の一人、巴は久々の帰省を控えており、所長の時人は人には言えない理由で寝込んでいた。しかし、ある高名な人物直々の依頼ということと、調査地が歴史深い奈良であるということから、千鶴が二つ返事で引き受けてしまう。かくして、時人の看病に滋乃を残し、蘭丸と二人で旅立つ千鶴だが…。戦闘能力０コンビの大活躍なるか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[紫]

PlayStation用ゲームソフトのノベライズ第三作。もう四半世紀前の本であります。廃仏毀釈の後の奈良のことを調べていて、参考のために読んだのですが、しまった、この話の設定は明治ではなくて大正じゃないか！　文庫本で200ページ強の内容で可もなく不可もなく、名探偵が出馬して謎を解き明かすというほどの事件なのかという気もいたしますが、犯人が地元の伝承になぞらえて犯行を重ねた理由には納得。驚愕したのは犯人の動機でして、まんま「森鴎外」みたいな設定の人が出てきたなーと思ったら、まさかそうくるなんて！　星４つ。

2023/12/25