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やりなおしサイエンス講座
科学・技術の二〇〇年をたどりなおす

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757160200
  • NDC分類 402
  • Cコード C0040

出版社内容情報

好奇心を駆動力に自然の〈不思議〉を解明し、社会に応用してきた科学者たちの200年の奮闘の歴史を展望する。

内容説明

社会と関わり合う知の体系へ。一九世紀から現代に至る科学・技術の進展がもたらした意味と課題を問う。

目次

第1章 科学のきた道、技術のきた道―前史(別々の道を歩んできた科学と技術;“公共のもの”になることで制度や力が付いてくる)
第2章 “力”の謎にいどむ―物理学の成立と展開(自然をあますところなく正確に記述する;自然という難問 ほか)
第3章 生命をどう捉えるか(生命はどこからくるのか―前史;似ている・似ていないが受け継がれるわけ―遺伝学の成立と展開)
第4章 0と1で世界を認識する―情報を巡る科学・技術(通信技術の発展―前史;情報理論の誕生)
第5章 科学・技術を外から見る視点(科学史という視点;科学哲学という視点 ほか)

著者等紹介

村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科(科学史科学哲学分科)卒業、同大学大学院人文科学研究科比較文学・比較文化専攻博士課程修了。東京大学教養学部教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、同センター長、国際基督教大学教授を経て、国際基督教大学大学院教授(Othmer記念科学教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井上裕紀男

7
単なる科学技術の歴史ではなく、分野別に概念や用いた数式も加えて説明をしていただける。論理的思考力があれば楽しめるかもしれませんが、想像以上にやや難解かと思います。 物理・生物・デジタルなどの章立てですが、章毎に構成が少しずつ異なっていて、コラムと解説が混じってくるので読むのに苦労しました。 印象的だったのは、ユクスキュルの環世界。ダニの世界は、酪酸の匂いと体温を感じ取るだけの単純明快な構造なのですね。すごいけど、想像すると不気味。2024/04/15

侘び寂び侘助

2
近年の科学・技術をカバーしているため、歴史を辿るのは楽しい。知らなかった事、表面だけ知ってた事、様々だが、歴史の中で揉まれて出来上がっている現在と考えると、これからも大きな変化はつづくのではないか。2021/01/19

リョウ

2
科学と技術の200年の歴史。今はまとめて語られることの多い科学と技術だが、昔は完全に分かれていて、それが融合する歴史でもある。様々な研究者が現れ、時にはその研究者の個性が科学技術の発展に寄与し、また発展から遠ざかることもある。2017/03/25

Chemie

0
自己完結性を標榜してきた科学研究は、20世紀後半以降は、あらゆるところで「社会に役立つ」成果が求められるようになり、科学の側もそれを否定しないだけではなく、むしろそのことを積極的に主張することによって、研究費を手に入れようとするに至った。/現代社会では自分の専門でない領域でも、公共的な空間に生きる一員として、一人一人の生活者が社会の意思決定に参画する責任が生じている。⇒科学・技術リテラシー(基礎的な理解力・知識)の必要性と、その養成・増強のため働く科学・技術コミュニケーターの重要性が増してきている。2012/09/29

taming_sfc

0
村上陽一郎先生による2008年の著作。とてもフレンドリーな表紙や挿絵だが、内容はまさしく村上先生のワールドが濃密に展開する。具体的には、科学と技術の生い立ちの違い、物理学の成立と展開、生命科学の成立と展開、情報科学の成立と展開、科学史の成立と展開、と極めて広範囲の議論が、これまた極めて濃い内容で(ときに数式を交えながら)展開されるのである。とはいえ、語り口は非常に優しいものとなっており、科学史に興味関心のある大学1・2年生には、非常に意味のある書籍であると思われる。2011/06/12

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