内容説明
科学と宗教の溝はなぜ埋まらないのか?どちらも“神の言語”を読み解き、真理を探究する営みであるのに―。国際ヒトゲノム計画の立役者が、現代アメリカ社会における科学と信仰の確執を越えて、その調和の可能性を探る。
目次
第1部 科学と信仰の亀裂(無神論から信仰へ;せめぎあう二つの世界観)
第2部 人間の存在に関する大いなる疑問(宇宙の起源;地球上の生命―微生物と人間について;神聖なる解説書を読み解く―ヒトゲノムから学んだこと)
第3部 科学への信仰、神への信仰(創世記、ガリレオ、ダーウィン;無神論と不可知論―科学が信仰に勝るとき 選択肢(1)
創造論―信仰が科学に勝るとき 選択肢(2)
インテリジェント・デザイン(ID)―科学が神の助けを必要とするとき 選択肢(3)
バイオロゴス―科学と信仰が調和するとき 選択肢(4)
真理の探究者たち)
補遺 科学と医学における生命倫理を考える
著者等紹介
コリンズ,フランシス[コリンズ,フランシス][Collins,Francis S.]
米国の遺伝学者、医師。エール大学より物理化学博士号、ノースカロライナ大学より医学博士号を取得。エール大学で人類遺伝学の特別研究員、ミシガン大学で内科学と人類遺伝学の教授を経て、米国国立ヒトゲノム研究所の所長(1993~2008年8月)に。在任中には国際ヒトゲノム計画の代表も務めた。全米科学アカデミー及び医学院会員。嚢胞性線維症、神経線維腫症、ハッチンソン・ギルフォード早老症候群、二型糖尿病ほか様々な遺伝性疾患の疾病遺伝子の発見に関わるなど、遺伝医学における業績は多く、関連分野でのリーダーとしての貢献も大きい。2007年にはアメリカで文民向けの最高位の勲章である大統領自由勲章を受章
中村昇[ナカムラノボル]
東京大学理学部地球物理学科卒業。プリンストン大学大学院大気海洋科学博士課程修了。大気海洋学博士。シカゴ大学地球物理学科准教授。専門は大気・地球流体力学
中村佐知[ナカムラサチ]
プリンストン大学大学院心理学科博士課程修了。心理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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