内容説明
あの「風景」はどこに行ってしまったのか。「開発」から「再生」へ―。日本の“今”から隠され、都市が喪失した美しき景観を探し出す軌跡。
目次
プロローグ 「都市の遺伝子」への旅
第1章 街に刻まれた記憶(大阪・水の都の遺伝子;川面から眺める東京・日本橋 ほか)
第2章 生活文化の華やぎ(伝承された生活文化;花見を楽しむ遺伝子の運命;盛り場の活力が復活する日;変身する遊園地の秘密;屋根のない「病院/リゾート」)
第3章 日常空間の光と影(中洲に埋められた記憶;癒しを求めて霊場へ;甦る「路地」の迷宮;旧町名を復活させた記録;都市空間を支配する闇の秩序)
第4章 都市の欲望と活力(舶来品への欲望を育てた街;「獣肉」を豊かに食べた経験;「悪所」が生んだ、もてなしの文化;街に根付いた商いの哲学;“韓流”から学ぶ、都市再生)
著者等紹介
山下柚実[ヤマシタユミ]
ノンフィクション作家。1962年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、美容整形、エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第1回小学館ノンフィクション大賞優秀賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。