地球を抱いて眠る

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757150256
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

都市生活者の精神の旅。「どこでもない場所」を求めて…。日常と辺境をめぐる9つの旅のフィールドワーク。

目次

暗闇ではげしく泣いた日―Tokyo
屋久島の森に風鈴―Yaku‐shima
聖フランシスコの禅寺―San Francisco
地球を抱いて眠る―Nagano
バリ島の呪術師―Bali
メディテーション修理技術―Yokohama
イルカと彼女の距離―Miyake‐jima
ハワイの石伝説―Hawaii
失われたオーストラリア―Byron Bay,Nimbin

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

14
駒沢さんの9つの不思議な旅の物語はどれも面白く、同世代である自分自身の体験に照らし合わせて興味深く読むことが出来た。特に「メディテーション修理技術」(文庫版未収録)は私が瞑想に出会って感じた違和感をうまく代弁してくれていると思う。また「ハワイの石伝説」は昨今のパワーストーンブームに警鐘を鳴らす内容となっている。そして私も、最初の物語で退行睡眠を通じて著者が見たビジョンと、著者の不慮の死との関連性がとても気になった。2016/03/13

tomo

5
偶然にもポッと目に入った【地球を抱いて眠る】。タイトルから不思議な引力を感じた。 まえがきの時点でグンと惹き込まれ、この1ページを何度も何度も読み込んでから、読書の旅を出た。日の出の描写に大いに感激し、白人僧侶の心理に大変なショックを受けた。様々な旅先で答えを求め続ける著者と繊細な描写に心を慰められたような気もした。圧倒的な自然において人間の輪郭はない。人間も大きく広がる宇宙の一部なのだと心に刻んだ。 自分は何度この本を開くことになるのだろう。自分にとって一生完結しない本に出会った。2020/12/24

ふう

4
学生の時NHKのラジオ英会話を聞いていました。テキストに連載されていた“Small Town Talk“が作者との初めての出会いです。市井の人々の何気ない毎日の描写に引き込まれました。 作者の文章は、緻密で理路整然として妥協を許さない曖昧な部分がないと感じ、私も背筋を伸ばして読まなければと思いました。作品を通して、作者は精神世界を掘り下げているのですが、“屋久島の森に風鈴“は、読後感が爽やかです。 なので、“ハワイの石伝説”で、悲しい展開となり辛くなり、作者の最期をニュースで知ったとき、衝撃を受けました。

かみーゆ

4
「街を離れて〜」よりもさらにスピリチュアルな方に踏み込んでる印象でした。でも駒沢さんらしい端正な文章で綴られる世界は荒唐無稽な感じは一切ないし、スルッと入ってくるんですよね。やっぱり素敵だな。著者の最期を知っているだけにちょっと読んでてツラくなるとこもありました。2021/04/05

cooちゃん

2
この文庫本を読んだことがある。しかし、文庫本は、物語が二つないし、加筆編集されているのを識った。ある方のブログから、この初版本を知り読んだ。著者が昨年春に不慮の死を遂げており、この最初に出てくる物語は、何かを感じせざるを得ない。2013/02/02

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