集英社新書<br> テクノ専制とコモンへの道―民主主義の未来をひらく多元技術PLURALITYとは?

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テクノ専制とコモンへの道―民主主義の未来をひらく多元技術PLURALITYとは?

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213690
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0236

出版社内容情報

世界は支配する側とされる側に分かれつつある。その武器はインターネットとAIだ。シリコンバレーはAIによる大失業の恐怖を煽り、ベーシックインカムを救済策と称するが背後に支配拡大の意図が潜む。人は専制的ディストピアを受け入れるしかないのか?
しかし、オードリー・タンやE・グレン・ワイルらが提唱する多元技術PLURALITY(プルラリティ)とそこから導き出されるデジタル民主主義は、市民が協働してコモンを築く未来を選ぶための希望かもしれない。
人間の労働には今も確かな価値がある。あなたは無価値ではない。
テクノロジーによる支配ではなく、健全な懐疑心を保ち、多元性にひらかれた社会への道を示す。

◆推薦◆
「本書はデジタル技術を活用し、社会の対立を前進する力に変え、自由と幸福を求める現代にふさわしい共通の物語を紡ぎ直す方法を示している」
オードリー・タン氏(元台湾デジタル発展省大臣)

「この魅力的な小さな本は、私たちの本(“PLURALITY”)のレッスンを学術的かつ日本的な視点から再構成したもので、新しい読者、とくに学生たちにより協力的な未来を築くために何ができるかを示している」
E・グレン・ワイル氏(経済学者、マイクロソフトリサーチ首席研究員)

「テクノロジーの"ダークサイド"ではなく、"サニーサイド"についての書。読んでちょっとだけ希望の灯が見えた」
内田樹氏(思想家)

「新たな帝国主義と自己利益を追求する究極自由主義。そのいずれでもない第三の道を示す希望の書」
田中優子氏(法政大学名誉教授)

◆著者略歴◆
李舜志(リ スンジ)
1990年、神戸市生まれ。法政大学社会学部准教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員、コロンビア大学客員研究員などを経て現職。著作に『ベルナール・スティグレールの哲学 人新世の技術論』(法政大学出版局)。

内容説明

世界は支配する側とされる側に分かれつつある。その武器はインターネットとAIだ。シリコンバレーはAIによる大失業の恐怖を煽り、ベーシックインカムを救済策と称するが背後に支配拡大の意図が潜む。人は専制的ディストピアを受け入れるしかないのか?しかし、オードリー・タンやE・グレン・ワイルらが提唱する多元技術PLURALITYとそこから導き出されるデジタル民主主義は、市民が協働してコモンを築く未来を選ぶための希望かもしれない。人間の労働には今も確かな価値がある。あなたは無価値ではない。テクノロジーによる支配ではなく、健全な懐疑心を保ち、多元性にひらかれた社会への道を示す。

目次

第1章 失われた道/DAO―専制か民主主義か(インターネットの理想と現実;21世紀のイデオロギー;デジタル民主主義―私たちの未来を取り戻す)
第2章 多元性とは何か(多元性の科学;多元性の価値;多元的社会科学)
第3章 近代を超える思想(「私」は何者か―交差するID;財産の共同所有;データの尊厳―AIは敵ではない)
第4章 新しい政治のかたちを求めて(深く広いコミュニケーションへ;拡張熟議;多元的投票)
第5章 コモンへの道/DAO(多元的市場;多元的マネジメント―新しい「私たち」のかたち;交換様式X―永遠平和のために)

著者等紹介

李舜志[リスンジ]
1990年、神戸市生まれ。法政大学社会学部准教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員、コロンビア大学客員研究員などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

26
インターネットとAIを使ったテクノロジーによる支配が生まれつつある中で、健全な懐疑心を保ち多元性にひらかれた社会への道を示す1冊。シリコンバレーはAIによる大失業の恐怖を煽り、ベーシックインカムを救済策と称するが背後に支配拡大の意図が潜む中で、インターネットの理想と現実、統合的テクノクラシーや企業リバリアニズム、デジタル民主主義といった新たな概念が生まれて、繋がりをベースにした多元性や財産の共同所有、データの尊厳や新しい政治の形、多元的な投票や市場、マネジメントの新たな可能性を感じさせてくれる1冊でした。2025/07/09

maghrib

5
オードリータンが推奨するPluralityの解説書。民主主義によるIT技術のコントールを否定する統合テクノクラシーや企業(テクノ)リバタニアンと異なり、異なる意見の共存を尊重するデジタル民主主義への道を説く。20世紀初頭のマスメディアが発展したときに民主主義に悲観的だったリップマンとそれを乗り越える道を説いたデューイと対比しているのは興味深い。異なる意見の橋渡しの立場を取るので、左右どちらかからも反対されるのはしょうがないというところはあるが、可能性は感じられる。2025/07/20

k inoue

2
多様な人が参加するようになったことで民主主義は機能不全を起こしつつあるように思います そんな民主主義の仕組みに進化してきたテクノロジーを組み合わせ、多様な人々の意見を吸い上げる仕組みなどを検討されています 複雑な世界を簡易化せずに複雑な状態を表現できるように例えば投票を1人1票とせずにある式に沿って複数の票を投じれるようにする事で多様な考えを表現できるようにするなどが考えられています まだまだプルラリティは新しい概念ですがこの試みが拡がると面白そうだと感じました2025/09/12

mikan

1
最近聞くようになったテックライトなどの思想を批判しつつ、PLURALITYと呼ばれる考え方を紹介する本。ただこの本を読んだ限りでは、PLURALITYは思想というより、民主主義を進化させるためのインフラ技術の総称という印象が強かった。とはいえ、この本で紹介しているインフラ技術はどれも面白い。個人的に投票は一人一票と思い込んでいたので、QVという消費クレジット数により支持の濃淡を表現できる仕組みにはハッとした。2025/09/17

mm71

1
統合テクノクラシーでも企業リバタリアニズムでもない第3の道、デジタル民主主義、多元性。COSTの考え方は面白い。自分のデータにしっかり対価をもらうのも確かに。コミュニティノート、多元的投票、QVさまざまな例をもとによりよいデジタル民主主義の可能性が見える。2025/07/29

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