インドから考える - 子どもたちが微笑む世界へ

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757143456
  • NDC分類 302.25
  • Cコード C0030

出版社内容情報

過去・現在・未来をめぐる 知性の旅インドが生んだ世界の叡智アマルティア・センの新著。インドの文化誌『The Little Magazine』掲載のエッセイの再録に加え、世界各地で行った講演を収録。
正義、アイデンティティ、不平等、貧困、教育といったセン本来のテーマはもちろん、インド文化について、大詩人タゴールや世界最古の大学ナーランダー大学についてなど、重厚な知識人センには珍しいエッセイ集で、セン入門としても好適です。

目次
序文 (ゴパルクリシュナ・ガーンディー)
編者まえがき
はじめに——個人的なものと社会的なもの
暦から見たインド
遊びこそが肝腎
押しつけられた矮小性
飢餓——古い苦悶と新しい不手際
自由について語る——なぜメディアが経済発展に重要か
日光その他の恐怖——学校教育の重要性
世界を分かち合う——相互依存とグローバルな正義
一位の男の子たちの国
貧困、戦争と平和
本当に憂慮すべきものとは
タゴールのもたらすちがいとは何か?
一日一願を一週間
ナーランダー大学について
解説 湊一樹 (アジア経済研究所)

アマルティア・セン[アマルティアセン]
1933年生まれ。インド出身の経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ロンドン大学、オックスフォード大学、ハーバード大学、ケンブリッジ大学の教授を歴任。1998年ノーベル経済学賞受賞。経済学のみならず哲学、政治学など多方面に影響を与えている現代世界屈指の知識人。

山形 浩生[ヤマガタ ヒロオ]
1964年生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修了。本業のODAコンサルタントの傍ら、翻訳、文筆活動を行う。翻訳書に『CODE』『コモンズ』『自由は進化する』『誘惑される意志』『貧乏人の経済学』『21世紀の資本』などがある。


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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

柳瀬敬二

11
アジア初のノーベル経済学賞受賞者であるセンのエッセイ(軽めの論文?)集。冒頭からサンスクリット文学、数学、暦と制約のないトピックで展開していく辺り、センの教養人としての完成度の高さを思い知らされる。目覚ましい経済発展と世界で活躍する輝かしい人々がいる一方で、貧困問題に関しては世界最悪レベルであるインド。多宗教と民主主義という、同じ巨大人口を抱える中国とは異なる特質を持つインドが今後歩むべき道とは。アメリカが文化多様性という概念を維持できなくなっている今、次にその役割を担うのはインドなのかもしれない。2016/10/09

CCC

9
エッセーの寄せ集めだけど思いのほかボリュームがあった。同著者の他の本とテーマがかぶっていたりもあるが、話に横の広がりがあって一筋縄じゃいかない。個人的にはインドの食料在庫の膨大さ(と栄養不足の蔓延)、ダゴールの神秘主義ではない部分の話、インドの殺人率の低さについての話が印象に残った。2020/09/21

roughfractus02

3
インドの古典に親しみ、一元化不能な潜在能力を生活の中に見出す著者は、15年に渡るインドをテーマとしたエッセイを本書に収めた。ヒンドゥー原理主義、コミュタリアニズム、経済重視のグローバリズムの一元的動きの広がりが潜在能力を無視し、一元化に対抗する暴力を生み出す状況を描き出す本書は、アイデンティティは国や共同体の貴族によって与えられるものではなく、潜在能力において選ばれるとし、飢饉を不公正とする知は、多様な自己が集まり教育される読み書き能力から生まれる事例を語る。著者は公正なメディア使用の社会を民主制と呼ぶ。2020/07/13

vonnel_g

3
アジア人初のノーベル経済学賞受賞者のエッセイ集。1編が短いのですぐ読めるかと思いきや。詩人タゴールの功績を初めて知る。2017/03/29

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