出版社内容情報
地政学の概念を解説し、政治体制や経済状態、国家の位置関係などが、国民の考え方や諸外国との関係に与える影響を明らかにする。
地政学とは地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を巨視的な視点で研究する学問のことで、本書は地政学の概念を解説するとともに、政治体制や経済状態、国家の位置関係や大きさが、国民の考え方や諸外国との関係にどのような影響を与えるのかを明らかにする。
本書を読めば、過熱する日本周辺の領土問題についても、どのように考えればよいか示唆が得られる!
第1章 地政学的であることは賢い
地政学の理解を目指して
地政学とポップ・カルチャー
本書の構成
第2章 地政学は知的な毒物か?
はじめに
科学としての地政学の原点
地政学とナチズム
戦後アメリカにおける衰退
アメリカにおける地政学の復権
批判的地政学を目指して
結論
第3章 地政学的構造
国家主権の地政学と国際システム
高度グローバリゼーション時代における地政学的構造
アメリカと新「帝国」
結論
第4章 地政学とアイデンティティ
地政学と国としてのアイデンティティ
地政学と汎地域的アイデンティティ
地政学と準国家アイデンティティ
地政学と文明
結論
第5章 地図と地政学
はじめに
歴史の中軸地帯――ハルフォード・マッキンダーとポスト・コロンビア時代
ウッドロー・ウィルソン大統領のお抱え地理学者――アイザヤ・ボウマンと一九一九年パリ講和会議
なぜ我われは戦うのか――フランク・キャプラと『ナチスの攻撃』(一九四二年)
地図学、地政学と冷戦
国防総省の新しい地図――トーマス・バーネットと9・11後のアメリカ
結論
第6章 一般人の地政学
「一般人の地政学」とメディア
ハリウッド、アメリカと国家安全保障に関する映画
ニュース・メディアと地理的「縁取り」――アルジャジーラの事例
インターネットと「一般人の地政学」を使っての異議申し立て
結論
【著者紹介】
ロンドン大学ロイヤルホロウェイ校地政学教授。
内容説明
歴史からハリウッド映画までの幅広い事例から、国や人々が地理とどう関連しあっていて、地政学によって国際社会をどう理解できるかを明らかにする。
目次
第1章 地政学的であることは賢い
第2章 地政学は知的な毒物か?
第3章 地政学的構造
第4章 地政学とアイデンティティ
第5章 地図と地政学
第6章 一般人の地政学
著者等紹介
ドッズ,クラウス[ドッズ,クラウス][Dodds,Klaus]
ロイヤル・ホロウェイ(ロンドン大学)地政学教授。ブリストル大学で地理学および政治学の学位を取得。エジンバラ大学を経て、1994年より現職。専門は、地政学、メディア論、南極および北極の国際統治
野田牧人[ノダマキト]
翻訳家。1979年上智大学国際関係大学院修士課程修了(国際関係論修士)。1984年ジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツェ高等国際問題大学院修士課程修了(国際経済学・近代化論研究修士)。現在、外交、政治経済等、主として社会科学分野の英訳・和訳に従事するほか、季刊誌『HRアジェンダ』主任翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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