内容説明
松本清張、司馬遼太郎もハマッた歴史小説家のバイブル・徳富蘇峰『近世日本国民史』を始めとする十の史書、このなかであなたはいくつ知っている。
目次
史書遍歴
英雄物語の真髄―山路愛山『豊臣秀吉』
佐幕史観からみた徳川滅亡物語―福地源一郎『幕府衰亡論』
名文で語られる日本の歴史―竹越三叉『二千五百年史』
永遠の“ワン・パターン”―田口卯吉『日本開化小史』
“哲人”のみた近代日本―三宅雪嶺『同時代史』
日本人の義―福本日南『元禄快挙録』
歴史小説家のバイブル―徳富蘇峰『近世日本国民史』
「歴史物語」の再興者―松本清張と司馬遼太郎
忘れられた在野の歴史評論家―白柳秀湖『定版 民族日本歴史』(一)
「白柳史学」の魅力―白柳秀湖『定版 民族日本歴史』(ニ)
風景のナショナリズム―志賀重昴『日本風景論』
精神史としての歴史物語―大川周明『日本二千六百年史』
「歴史物語」とはなにか―再び松本正調と徳富蘇峰
著者等紹介
杉原志啓[スギハラユキヒロ]
1951年山形県生まれ。学習院大学大学院政治学研究科博士課程修了。音楽評論家。現在、学習院女子大学講師(日本政治思想史専攻)。フェリス女学院大学で大衆音楽をテーマとする比較思想講座担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
103
山形の食品製造業を営んでいる息子が父親を助けるために大学を辞めますが、業務の途中で古本屋に立ち寄り歴史物語の面白さにめざめます。この本はその歴史物語の紹介の本ですが、再度大学に入りなおして8年間坂本多加雄のゼミでその薫陶を受けたりする話のほうが面白く感じました。坂本先生は非常に博識で原典の作品に当たることを教えてくれたようです。徳富蘇峰や竹越三叉の本の面白さを説いています。若干の本は読んだことがありますが再度挑戦使用かなあと思いました。2018/10/15
ネコ虎
8
恩師の歴史学者坂本多加雄の教えのエピソードが必ず話の枕となっているのが面白い。歴史物語はまず面白くなくてはいけない。それには勧善懲悪等ワンパターンで構わないと堂々と著者は言う。そして明治以降の徳富蘇峰や竹越三叉などの歴史書は本当に面白いと紹介する。と言われても古すぎるのと漢文調なので「じゃあ読んでみるか」とはなりそうもない。それでも冒険してみようかとも思ってみる。意外に読めるかもしれないから。2018/05/24
しょうご
5
歴史を学んでいくきっかけになりそうです。2017/02/15
雨巫女
3
坂本先生が好きなんだなあと思いました。2009/04/08
takao
1
ふむ2023/11/01
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- 和書
- ひさしぶりの海苔弁