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内容説明
ブルゴーニュの森のレヴィ=ストロース邸から、神話世界にゆかりのある大地をめぐる。100歳を迎える知性とともに。
目次
庭の神話
写真と音階
蜂蜜の贈り物
著者等紹介
港千尋[ミナトチヒロ]
1960年神奈川県生まれ。1984年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。在学中にガセイ南米研修基金を受け、南米各国に長期滞在。1985年より、パリを拠点に写真家・批評家として活動。1995年より、多摩美術大学に着任、現在、情報デザイン学科教授。2006年、写真展「市民の色chromatic citizen」第31回伊奈信男賞受賞。2007年、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー。主な著書に『記憶』(講談社選書メチエ、1996/サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さく
4
神話が伝えることについて、文明としての自然であるアマゾン、クロマチック(色彩、あるいは半音階)、奇跡をもたらすミツバチという3つの切り口で語られる。ごくわずかな文章とモノクロームの写真でなんとなく現実世界から遠い素敵なところへ連れて行かれるような感じ。次はレヴィ=ストロースの著作を読みたい。2017/07/22
misui
4
レヴィ=ストロースゆかりの地をめぐる写真集。レヴィ=ストロース邸の庭から始まって世界中をめぐりまた庭へ帰る。京都の枯山水に続いてオーストラリアの砂漠があったり、アマゾン高地と石垣島の密林が対置されていたりして、風景の中にひとつの神話的構造が立ち現れてくる。モノクロの落ち着いたトーンが心地よい。2011/05/12
ナナシ
3
思っていたより薄いこと、その大半が写真であることに驚かされた。レヴィ=ストロースの著作はいくつか手に取ったことがあるのだが、音階や色調といった観点からの話は初めてで少し飲み込みにくいところがあった。感覚的には分かったつもりだが、また読み返す必要があるかもしれない。中沢新一の名前が出てきた事が妙に嬉しかった。2021/09/27
保山ひャン
3
レヴィ=ストロースの別荘でのインタビューや著書などをもとに、オーストラリア、アマゾン、石垣島などの写真とあわせて綴られた本。火の起源、蛇(虹)、蜂蜜などの神話が語られる。レヴィ=ストロース自身が既に神話の人物のようだ。2016/12/14
ゆきのすけ
3
写真なのに、そこからしっとりと湿った草木の香りが漂っている気がする。とても静かで、綺麗な世界が広がっている。「前庭」に写るレヴィ=ストロース氏が森の精のように思えた。自然の中に生きているってこういう感じなのではないかな。レヴィ=ストロース氏が研究した中のほんのひとかけらにすぎないかもしれないが、蜂蜜の話しがとても印象的。「蜂蜜という自然が用意してくれた奇跡にたいして、人間がありがたみを忘れてしまった」って部分が特に。蜂蜜が神聖なものに感じられる。神話を読みたくなってきた。2011/03/31
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