動物病院２４時―獣医師ニックの長い長い１日

トラウト，ニック【著】〈Ｔｒｏｕｔ，Ｎｉｃｋ〉/桃井 緑美子【訳】

ＮＴＴ出版（2009/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 358p／高さ 20cm
• 商品コード 9784757141957
• NDC分類 649
• Cコード C0098

内容説明

午前２時４７分。深夜の一本の電話から獣医師ニックの多忙な一日が始まった―。緊急手術で運びこまれたジャーマンシェパード。男性嫌いのチワワ。謎の性転換を遂げたボクサー。安楽死の時が刻々と迫るラブラドール。７階から飛び出してけがをした猫…。ニックは動物たちを救うために手術室でメスをふるい、病気の原因を突き止め、飼い主たちの説得に奮闘する。果たして動物たちを救うことができるのか―。米国最大級の動物病院「エンジェル動物医療センター」で活躍する獣医師の一日を通じ、現代のペット事情と動物医療の内側、そして医師としての心の葛藤を見事に描ききった真実の物語。

目次

午前２時４７分モーニングコール
午前７時２４分獣医修業時代
午前７時４８分男嫌い
午前８時３０分セカンドオピニオン
午前９時１２分もの言わぬ患者
午前９時２１分死の接吻
午前１０時１１分愛と苦悩と
午前１０時２２分思わぬ落とし穴
午前１０時４７分太りすぎです！
午前１０時５６分あきらめない
午後１２時０１分ユニークな仲間たち
午後１２時４２分僕が獣医になったわけ
午後１２時５４分整形手術はお好き？
午後２次４７分最新動物医療事情
午後６時３５分食べちゃだめ！
午後１０時０２分最後の賭け

著者等紹介

トラウト，ニック［トラウト，ニック］［Ｔｒｏｕｔ，Ｎｉｃｋ］
１９８９年、英国ケンブリッジ大学獣医学科卒業。米国およびヨーロッパ獣医学認証専門医。マサチューセッツ動物虐待防止協会会員。ボストンの米国最大規模の動物病院「エンジェル動物医療センター」の獣医師として十年以上活躍している。現在、妻と二人の娘。マサチューセッツ在住

桃井緑美子［モモイルミコ］
翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[つぶあん派]

前に日本の獣医さんの書いた本で紹介されていたので読んでみた。主に犬、猫の話ではあるが獣医にたいする勘違いをしていたことに気がついた。彼らにも動物の診療、治療は手探りなのだ。人間のように症状を訴えるわけではないので、レントゲンを撮っても原因が特定できるわけではない。それに獣医は、動物のために出来ることをしてくれているのだと思い知らされました。エキゾチックアニマルを見てくださる先生の善意に、もっと感謝しないといけない。それから、犬の断耳、声帯切除などは虐待だという事。ある人が近所からの苦情で、飼い犬の声帯切除

2018/03/17

[Satoshi Kitazawa]

最近、アニマルウェルフェアや、ヴィーガンといった考え方に触れる機会が多く、動物のQOLについて考えさせられた。獣医って大変だな。 僕自身も、いつかは死ぬ。痛い、苦しい、そういう病気はいやだ、治す。治してもらう。 でも、痛くも苦しくもないのなら、寿命が縮むだけなら、それは病気でもいいのかもしんない。そういう事。それだけの事。 長く生きるんじゃなく、どう生きるか。 痛まず苦しまず、身体も心も、出来る限り納得して、自分で。 そうありたいし、まわりの生き物たちにもそうしてもらいたい。笑って過ごしたい。

2021/11/17

[uka]

ペットは家族。言葉が通じない分、飼い主との信頼関係がとっても大切なんだなあ。 翻訳も読みやすくて面白かったです。表紙のしっぽかわいいな。しかしこの本は図書館のペットコーナーにあったのだ…。なぜだろう。

2018/02/01

[うたたね]

こんな病院があったらいいな。。。とおもいました。毎度、翻訳については、？なので、今後は原書で読んでみたいです。

2015/01/11