出版社内容情報
当事者の「語り」を手掛かりに、 社会福祉専門職が共有すべき実践指針を解説する
内容説明
「新しい社会的養育ビジョン」(2017年)により、児童養護施設は「小規模化」「家庭的養育」のさらなる進展を求められている。このビジョンをどのように受け止め、「当事者主体の視座に立った支援」を十全にシステム化すべきなのか。この問いを踏まえ、「イノベーション」ではなく「パラダイム転換」の視点に立ち、生活型施設の存在意義とそこで展開されるべき支援方法を解説したのが本書である。児童養護施設を「生活の場」から「生きる力の再生を図る場」へ転換するための視座と、「人」ではなく「社会が抱える問題」に支援課題の本質があると捉え社会正義・社会的公正の実現を目指すソーシャルワークのあり方を提言した一冊。
目次
序章 施設養護のパラダイム転換―「新しい社会的養育ビジョン」を読み解く
第1章 施設養護の対象と支援の射程
第2章 継承すべき先覚者の実践思想―先駆的な取り組みから学ぶべきもの
第3章 施設養護の理論的系譜
第4章 施設養護と基本原理―生活の場から生きる力の再生を図る場への転換を目指して
第5章 ソーシャルワーク組織として取り組む実践―状況論的アプローチの探求
第6章 グループを媒介としたソーシャルワークの実際と求められる職業倫理
第7章 施設養護の新展開を支える実践環境と建築計画
第8章 実践の基盤を支える施設運営論
終章 養護原理研究の探訪を終えて
著者等紹介
北川清一[キタガワセイイチ]
1952年北海道小樽市生まれ。1978年東北福祉大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了。現在、明治学院大学副学長、同大学社会学部社会福祉学科教授。ソーシャルワーク研究所長、児童養護施設救世軍世光寮統括施設長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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