内容説明
イラク戦争と欧米諸国の策動、ネオコンの革命、イスラム過激派の行方…。聖戦に対立する「フィトナ」（内なる戦い）を新たなキーワードに、９．１１以後の中東世界を大胆に読み解く戦慄の現代イスラム論。
目次
はじめに―ジハードとフィトナ
第１章 オスロ和平の挫折
第２章 ネオコンの革命
第３章 遠くの敵を攻撃する
第４章 追いつめても倒れないアルカイダ
第５章 台風の目―サウジアラビア
第６章 パンドラの箱―イラク
第７章 ヨーロッパの戦い
結論―引き裂かれるイスラム世界
著者等紹介
ケペル，ジル［ケペル，ジル］［Ｋｅｐｅｌ，Ｇｉｌｌｅｓ］
１９５５年生まれ。フランスの政治学者（アラブ・イスラム世界専攻）。現在、国立学術研究センター研究部長、国際問題調査研究センター理事長、国立政治学院教授。欧米のマスコミを中心にイスラム政治・社会について意欲的な発言を行う
早良哲夫［サガラテツオ］
１９３３年生まれ。東京外国語大学仏語科を卒業。翻訳家。ＮＨＫ情報ネットワーク・バイリンガルセンター専門委員。ＮＨＫカイロ支局長、アジア太平洋放送連合報道部長、サイマル・インターナショナル翻訳部長などを歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
1
07-01 赤6-109 ｲｽﾗﾑ主義運動の全史を描いた「ｻｰｶﾞ(叙事詩)」の趣がある｡…ｴｼﾞﾌﾟﾄのｻｲｲﾄﾞ･ｸﾄﾗﾌﾞ ･ﾊﾟｷｽﾀﾝのﾏｳﾄﾞｩｰﾃﾞｨｰ ｲﾗﾝのﾎﾒｲﾆという思想的な淵源を示しつつ､ｲｽﾗﾑ諸国のそれぞれの近代国家形成の進展のなかで生じてくる社会経済の構造変化や政治的経緯｡そして､同ｲｽﾗﾑ主義運動が出現､伸長･挫折･行き詰まり等々｡仏人からみるイスラームの内側 イラク戦争と欧米諸国の策動、ネオコンの革命、イスラム過激派の行方…。聖戦に対立する「フィトナ」を読み解く2006/06/03
