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内容説明
本書はジャン・ボードリヤール最後の思想書でありながら、そこから彼自身の思想圏の意想外の起伏や未知の地平、あるいはニーチェ、三島、ボルヘスからスローターダイクまで、「悪の知性」の実践者たちの言説につながる視座が見とおせる、ボードリヤール自身による魅惑的な現代思想ガイドブックになっている。
目次
インテグラルな現実
現実の果てに
奥深い幻想のなかの世界
いちばん安易な解決
記号の殺戮
ネットワークの精神的ディアスポラ
われわれはみな不可知論者だ
イメージに対する暴力
ひとりよがりの…現代アート
ヴァーチャル性と出来事性
悪と不幸
悪の知性
誰がために政治の鐘はなる?
金閣の破壊
二重性のバックファイヤー
断層線
パラレルな世界
アナムネーシス
著者等紹介
ボードリヤール,ジャン[ボードリヤール,ジャン][Baudrillard,Jean]
1929年ランス(フランス)生まれ。フランス現代思想の代表者のひとり、元パリ大学ナンテール校教授(社会学)。1960年代末から消費社会の記号論的分析で世界的に注目され、その後はオリジナルとコピーの対立を超えるシミュラークル概念を導入し、現実の消滅とシミュレーションの時代の到来を先駆的に論じて、広範な層に大きな影響をあたえた。9・11以降は、出来事の事後的解釈に終始する思想をラディカルに批判し、「出来事としての思想」の提案者となった。写真家、美術批評家としても知られる。数回来日。2007年没
塚原史[ツカハラフミ]
1949年東京生まれ。文学修士(京都大学)。現在、早稲田大学法学部教授。専攻は、現代思想、表象文化論(ダダ・シュルレアリスム研究)
久保昭博[クボアキヒロ]
1973年千葉生まれ。文学博士(パリ第3大学)。現在、京都大学人文科学研究所助教。専攻は、フランス文学、文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
磁石
hikarunoir
大ふへん者
shinosuke